今日の日記は2本立て美術特集。。。
では、2本目。。。
Bunkamuraで開催中の『オランダ・フランドル絵画展』。フランクフルトのシュテーデル美術館所蔵作品による展覧会で、メインはフェルメールの『地理学者』である。
フェルメールが目玉の展覧会はだいたいその時期の風俗画中心のものになる。
個人的にはあまり興味を惹かれないというのが実際のところである。
あとはやはり、フェルメールと比べてしまうと、というのもある。私も最初はフェルメールがなんぼのもんじゃいと思っていたのだが、実際に実物を前にすると圧倒されてしまう。写実を極めるとストーリーが見えてくるというのが私の持論なのだが、まさにフェルメールはそうだった。写実を超えた何か、真の写実とはそういうものを言うのではないか、という気にさせてくれたのがフェルメールである。
今回の『地理学者』(写真左)もその存在感で他を圧倒する。ひとつひとつ細密に描かれたものを見ていくと、それら全てが何かを象徴しているものだと思えてくる。見ていて飽きない、いや次から次へといろいろな考えが頭を巡っていく。まさにそれこそが絵の力なのだろう。
というわけで、フェルメールが見られれば満足なので、ほかはあまり期待していなかった。
よって、数点でも気に入ったものがあると、とても得をした気分になる。
風景画や肖像画には特に惹かれるものはなかったが、静物画には見るべきものが多かった。
それだけでも行った価値は十分あったと思う。
残念だが、気に入った作品がことごとくポストカードになっていなかった…。
他では、フェルディナント・ファン・ケッセルに帰属とされる『ネズミのダンス』(写真中央)がよい。
風景画ではヤーコブ・ファン・ロイスダールの作品がどれも足を止めさせるものだった。写真右は『滝のある森の風景と接近する嵐』。この数年ロイスダールの作品を見る機会が多いように思うが、どれも優れた作品だったという記憶がある。
しかし、混んでいた…。
会期が明日までというのもあるのだろうが…。
午後3時ごろ行ってみたら、チケットを買うのに長蛇の列。こちらはすでにチケットはあるのだが、ゆっくり観られたものではないだろう、と夕方に出直すことに決定。
先に森馨さんの個展にお邪魔して、キリンシティで休憩を取って、6時過ぎに行ってみた。会場内はまだまだ混んでいたが、それでも観るのに支障はなかった。
年末にはまたここBunkamuraにフェルメールが来る。『フェルメールからのラブレター展』と題し、手紙にまつわる『手紙を読む青衣の女』『手紙を書く女』『手紙を書く女と召使い』の3点という豪華版だ。
来年になると『真珠の耳飾の少女』が来る予定だ(東京と神戸)。これはマウリッツハイス美術館の改装工事により借用が可能になったらしい。
今までにフェルメールを何点見ただろうか…?
東京にいながらにして全点制覇ができるのではないか、そんなことを思う今日このごろなのであった。
ログインしてコメントを確認・投稿する