ノルウェーの女声アカペラ三人組、トリオ・メディイーヴァル(Trio Mediaeval)のコンサート東京2daysの二日目。今日は銀座王子ホール。
昨日のコンサートがとても素敵だったので期待が募る。
今回は昨晩とは打って変わって北欧のフォークソングを集めたプログラム。
プログラムは以下の通り。
01.ヴェストフォルの踊り
02.テレマルクに伝わる中世のバラード『小さな子』
03.ヴェストフォルの伝承曲『さあおやすみ、いとしい子』
04.ヴェストフォルの伝承曲『歓びの日』
05.ノルウェーの伝承曲『コールム』(パーカッション・ソロ)
06.テレマルクの伝承曲『私のむこうみずな青春』
07.オスロの伝承曲『踊りなさい、泣かないで』
08.中世のバラード『ヴィッレマンとマグンヒル』
09.グドブランスダーレンに伝わる結婚行進曲
<休憩>
10.トルムベシュロット(パーカッション・ソロ)
11.ヴェストフォルの伝承曲『ティル、ティル・トーヴェ』
12.セーテスダール地方の民謡『スールドーレン』(ジューズ・ハープ・ソロ)
13.中世のバラード『ローランの歌』
14.テレマルクの伝承曲『太陽への祈り』
15.ヴェスト・アグデルの伝承曲『ローヴァ・リーネ』
16.ウクライナの古いスウェーデン人の町の伝承曲『全世界はいま平和のうちにある』
17.ヴェストフォルの伝承曲『愛らしいエルサレム』
18.ハリンダルの伝承曲『私は天の砦を知っている』
19.テレマルクの伝承曲『陽は傾き』
<アンコール>
20.作者不詳:Salve Mater
21.テレマルクの伝承曲『Eg Aktar Inkje』
22.伝承曲『Det Hev Ei Rose Sprunge』
23.グドブランスダーレンの伝承曲『Gjendines Bandlat』
あ〜、曲名書くだけで疲れた。。。
ちなみに昨日のアンコール曲は、19、21、18だったと思う。
昨晩の宗教曲が聖堂の中の静寂で敬虔な雰囲気を形作っていたとすれば、今回は北欧の厳しくも豊かな自然を思わせるものだった。躍動的で生命感に溢れているのだが、どこか仄暗い趣がある。かといって沈鬱というわけではない。どこか根源的な力強さを感じさせる曲が多い。
昨日に劣らず素晴らしいパフォーマンスだった。
コンサートホールで音楽が聴かれるようになったのは、長い歴史から考えるとごく最近のことだということに改めて気付かされる。民謡は生業の中で歌い継がれてきたものなのである。
土の香り、潮の香り、草花の香り、木々の香り、そこに生きる人々の香り。
トリオ・メディイーヴァルの歌はそんな空気を運んでくる。
三者三様の個性を持ちつつ、美しいハーモニーを奏でる。ユニゾンでの声の融合も素晴らしい。自然な発声ゆえに耳に優しい。
パーカッションが加わったことでより民俗色が強くなったように思う。シンプルながら存在感のある好演だった。ジューズ・ハープ(口琴)が最高!
なんとなくだが、昨日と今日でひとつのコンサートという感じがした。静と動、天上と現世、そんな言い方も可能かと思う。いやはや、懐の深いグループである。
今回の演奏曲のほとんどが4thアルバム『Folk Songs』に収録されている。パーカッション奏者も同じである。グラミー賞にノミネートされたほどの評判の高い盤であるが、おそらく日本ではほとんど知られていないだろうと思う。上質な音楽が日本に紹介されないという由々しき事実。これはメディアを含めた音楽業界の怠慢と言ってもいいのではないだろうか。
また来日して欲しいと思う。昨日の客の入りは淋しかったが、今日は9割以上は入っていた。
さて、ここからは余談になるが、トリオ・メディイーヴァルは本当に素晴らしかった。世界は広いということを思い知らされたし、そのレベルの高さにも驚かされた。
しかし、アウラもなかなかやるじゃないか、とも思う。贔屓目はあったにしてもユニゾンの美しさは遜色ないぞなんて思う。五声のぶん迫力あるし。なんていうふうに思えたこともちょっと嬉しい。
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