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2010年10月15日23:28

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フランダースの光@Bunkamura

渋谷のBunkamuraで開催中の「フランダースの光」と題された展覧会に行ってきた。
ここは休日前日の夜に行くのが恒例になっている。休日の昼間よりも空いていて、ゆっくり見られるのだ。

フランダースというと『フランダースの犬』くらいしか思いつかないが、フランドルというと途端に馴染み深く感じられるのではないだろうか。
今回はフランダース(フランドル)地方全体を俯瞰したものではなかったようだ。19世紀後半、ベルギー北方のラーテムという村に画家が集まっていたことから、そのあたりにスポットを当てた企画になっていたらしい。
らしい、というのはあまり解説を読まないからなのだが…。

19世紀後半というと、絵画の世界も多様化してきた時代。
ラーテムという辺境の村(失礼!)でもそれは例外ではなかったようだ。同じベルギーとは言っても、ベルギー象徴派とはずいぶん違って、印象派に影響を受けたものが多い。それを独自の技法に転換していったあたりがおもしろい。
画家自体はあまりメジャーな人はいなくて、初めて知った人も少なくない。
日本に紹介されているのはごく一部なのだなあ、と改めて感じた。最近そういうことをよく感じる。ベルギーが絵画大国であることを知られるようになったのもごく最近のことだと思うし…。

前半はかなり楽しめた。
写真左はアルベイン・ヴァン・デン・アベールの『春の緑』。印象派ふうの風景画ながら、ただの風景画ではない何かを感じる。この人はラーテムの村長で、ずいぶん遅くになって絵を描き始めたらしい。
写真中央はヴァレリウス・ド・サードレールの『フランダースの農家』。筆の跡を残さない滑らかなタッチが特徴。眺めているとドロッと溶けだしそうな錯覚がする。どことなく歪んだ空間。ほかの作品もこのような感じだった。
写真左は今回の目玉のひとつなのだろう、エミール・クラウスの『ピクニック風景』。少し離れて見ると写真のようだ。光の描写(特に人物に当たった光)の上手さには驚嘆してしまう。見事である。

このあたりまでは十分に楽しめた。

この後、キュビズムやフォーヴィズムに影響を受けたと思しき作品群になると、俄然おもしろみがなくなる。なんとなくスタイルだけ真似てきた、という感じを受けてしまう。
個人的にはたいていの展覧会では時代が新しくなるにつれおもしろさが増してくるのだが、珍しく今回は逆のパターンだった。
まあ、それはそれとして、なかなかいい企画展だったと思う。

話は変わって、おもしろそうな展覧会を見つけた。
「シュルレアリスム展 〜パリ・ポンピドゥセンター所蔵作品による〜」
2011年2月9日(水)〜5月9日(月)、国立新美術館(六本木)
私の大好きなタンギーの作品がチラシに使われていた!
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