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2010年06月21日23:15

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『宇宙海兵隊ギガース』と『乙嫁語り』その他の漫画

・宇宙海兵隊ギガース 作・今野敏
プラモ通で知られる今野氏のリアルロボット小説。今野流ガンダムと言ったほうがいいか。
木星圏の住人ジュピタリアンは、独立を求めて地球連合政府に戦いを挑んできた。ギガースは一機で戦局を変え得るほどのスペックを誇る地球軍の秘密兵器だ。パイロットのミーナは、コンピューターと心が通じるサイバーテレパスの持ち主らしい。
あのな、いくらなんでもそのまますぎるだろ。惑星軌道にこだわった設定が宇宙SFらしい香りを漂わせてはいるが、今どきこんな話を小説で書く意味があるだろうか。2まで読んだが、続きを追いかけるかどうかは微妙だ。★★

最近買った漫画です。
・めだかボックス 原作 西尾維新 漫画 暁月あきら
漫画は主人公がかっこよくなければ始まらないので、天才や超人のオンパレードになりがちだ。そんな人、現実にはめったにいないんですがね。本作は少年漫画ぽい「凄い奴」を、開き直ってとことん追及している。
良くも悪くもジャンプらしいドツキ合いの連続ながら、「才能とはどういうものか」という点がよく考えられており、妙に論理的なところが好きだ。アニメ風の萌え絵は、ちょっと苦手だが。
★★★

・じょしらく 原作 久米田康治 漫画 ヤス
久米田は好きな漫画家だったが、引きこもり系ネトウヨに媚びる所が鼻について、二年ほど前に読むのをやめた。この本は大丈夫かと思ったが、やっぱりそういうネタが出てきた。おまけにつまらん。
高いと思ったら、声優だかアイドルだかの下手糞な落語もどきCDがついてた。いらんわ、そんなもん。★

・乙嫁語り 作・森薫
漫画の魅力は、言うまでもなくストーリー+絵だ。私は単純に面白い話が好きなので、どちらかというとストーリー重視だ。
でも世の中には画力だけで読ませてしまう漫画というのも存在するんですね。この作品がまさにそれです。

舞台は19世紀中央アジア。主人公は遊牧民の新婚カップルである。花嫁アミル20歳、花婿カルルク12歳。アミルは狩りも獲物捌きもできる完璧な嫁でおまけにナイスバディなのに、「年増」と陰口を叩かれる。
ストーリーには起伏が少ないが、少数民族の日常生活が興味深い。日本の漫画が初めて取り上げる題材ではないだろうか。精緻きわまりない描線に圧倒される。特にヒロインの衣裳の見事さときたら、まるで美術品である。斬新な世界に挑む意欲と圧倒的な画力に拍手を送りたい。現在二巻まで。★★★★★
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