まず初公演ということなのでどんなオケなのか聴いてみたくなったから。
それにラフマニノフの最高傑作だろうと密かに思っている交響的舞曲がプログラミングされているから。
さらに伊藤心という若い女性指揮者に注目しているから。
というわけで行ってきた。
伊藤心&煌フィルハーモニックオーケストラ
煌は「きら」と読む。
<プレコンサート>
00.シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調『死と乙女』より、第3楽章
00.F.グリーノ:The Deputy (トロンボーン四重奏)
<本公演>
01.サン=サーンス:交響詩『死の舞踏』Op.40
02.グラズノフ:組曲『中世より』Op.79
<休憩>
03.ラフマニノフ:交響的舞曲 Op.45
弦楽四重奏とトロンボーン四重奏によるプレコンサート。
オケの実力を見るにはちょうどいい。
グリーノという作曲家はまだ若い人のようだ。
さて、舞踏をテーマにしたプログラムは『死の舞踏』から。
出だしのホルンがよれたものの持ち直した。金管に安定しないきらいはあったが、まずまずだったろう。
木琴の音がずいぶん大きかったような気がしたが、どうなのだろう?
ソロ・ヴァイオリンは死神が弾いてるっぽい音色を出していて良かったな。
続くグラズノフの『中世より』は4楽章25分くらいの曲。
音源でも聴いたことがない。全くの初めて。
全体として華やかなオケストレーションが施された聴きやすいという印象。
もしかしたらグラズノフは過小評価されている作曲家なのかもしれない。
第2楽章のスケルツォがいい曲だ。これも死の舞踏ということらしい。
有名な曲ではないからなのかもしれないが、きっちり聴かせようという演奏だったように思う。
休憩を挟んでお目当ての交響的舞曲。
ラフマニノフ最後の作品。
事実上の交響曲とも思うが、やはり舞曲なんだな。
リリカルだがセンチメンタルではない。
舞曲とは言っても狂騒的な雰囲気は皆無。
珍しくアルト・サックスが加わる。
やはり最高傑作だと思う。
スクエアではなく、グルーヴィーな演奏。やはり舞曲はこうでなくちゃね。
明るい曲ではないのだが、ノリがいい演奏で、体が自然と動いてしまうような感じだ。
ラストは燃えたね。
どんな名盤でもかなわないカタルシス。実演にはこれがある。
伊藤心という指揮者はずいぶん身振りの大きい指揮をしていた。
昨年末に見たときは動きは大きいがもっと楷書的な指揮ぶりだったように記憶している。
いい意味で見せる指揮だったように思う。
オケともうまく噛み合っていたようで、その結果のグルーヴ感だったのだろうと想像する。
アマオケは立派なパンフレットを作るところも多いが、このオケのパンフレットはページ数も多く、読みごたえがある。
曲の解説は譜例も載せて詳しい。
かなりの力作である。
アマオケは楽しい。
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