昨年からのアマオケ巡りはここから始まった。
林美智子が『大地の歌』を歌うというので、行ったのがきっかけ。
『画家マティス』とともにとても良い出来だったのだ。
今回は海の日ということで海にちなんだ曲を集めたそうだ。
とはいえ、曲の雰囲気はすべて異なる。
明るく色彩的な『寄港地』、繊細に情景を描いた『海』、そしてアンデルセンの童話による救いのない『人魚姫』…。
どれも大好きな曲ではないか。
これは行くよね。料金はアマオケとしては高めの設定だけどね。
キンボー・イシイ&The Symphonica
01.イベール:交響組曲『寄港地』
02.ドビュッシー:管弦楽のための3つの交響的素描『海』
<休憩>
03.ツェムリンスキー:大管弦楽のための幻想曲『人魚姫』
海にちなだとは言っても、どれも性格が異なる。
描き分けるだけでも大変そうだ。
イベールの『寄港地』はオーケストレーションが華やか。さらにエキゾチックな雰囲気も濃厚。
ドビュッシーの『海』は繊細に海の情景を描く。
3曲目はトランペットのパッセージが存在する版だった。私は無い方が良いと思うが、指揮者が選んだ版なのだろうから、文句は言わない。
最近になって後期ロマン派と新ウィーン楽派を繋ぐ存在として再評価が進んでいるツェムリンスキー。
『人魚姫』は彼の代表的な管弦楽作品だが、まだプログラムに乗ることは少ない。
もちろんアンデルセンの童話を元にしている。なのでディズニーのリトル・マーメイドとは大違いの悲劇。終始後期ロマン派的な連綿たる情緒的な世界が繰り広げられる。
いずれも見事な演奏だった。
精緻なアンサンブルで音圧が強い。
音の分解能が高くもあり、音色が融合する場面もあり、変幻自在。
指揮者の手腕も讃えられるべきであろう。
やはりレベルの高いオケだった。
これからの活動を楽しみするとしよう。
ログインしてコメントを確認・投稿する