今日は府中で室内オケ。
大きなどりーむホールではなく、リサイタルに相応しいウィーンホール。
夏田昌和&武蔵野室内アンサンブル
01.ハイドン:交響曲 第101番 ニ長調『時計』
<休憩>
02.ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲 第5番 ニ長調
<アンコール>
03.ディーリアス:春初めてのカッコウの声を聴いて
普通に二管編成の室内オケ。
ハイドンを上手く聴かせるのは難しい。
生真面目なハイドン。ただユーモアを取り違えてすべるよりはよっぽど良い。
弦のアンサンブルも整っているし、管もなかなか良い。特にフルートのトップは音が綺麗で良く通る。
きっちり聴かせるハイドンだったと思う。
しかし、時計というニックネームはハイドンの与り知らぬところだが、言い得て妙だと思う。
晩年の充実ぶりを示す名曲。
ヴォーン=ウィリアムズはそれぞれ個性の異なる交響曲を9曲書いた。
そのなかでいちばん編成が小さいのが5番。二管編成で打楽器もティンパニのみなので、室内オケでも十分だ。
良い曲である。穏やかで抒情的だ。北方の自然のアニマを音にしたような印象を受ける。シベリウスの6番に近いかもしれないとも思う。シベリウスに献呈されている。
プレリュード、スケルツォ、ロマンツァ、パッサカリアという4楽章構成。
激しい箇所はほとんどない。スケルツォでさえ穏やかだ。メリハリに欠けるとも言えるが、精妙な音楽とも言える。
演奏は難しいのではないかという気がする。特に透明度の高い弦のアンサンブルが求められる。
出だしのホルンに若干アヤシイところはあるものの管はまとまっている。やはりフルートとピッコロの澄んだ音色が曲想に合っている。ホルンも柔らかな音色で健闘していた。
で、弦は期待以上に透明度が高く、まさにこの曲を演奏するに相応しい。見事だ。
良い曲だと思ってはいたが、ヴォーン=ウィリアムズの交響曲の中では印象が薄いように思っていた。ところが今日の演奏聴いて、実に雄弁な曲だということがわかった。大好きな曲になったよ。
と同時に彼の交響曲全曲と改めて向き合ってみたいと感じた。
アンコールはディーリアスの繊細な名曲。
今日のプログラムのアンコールとしては絶妙な選曲。
この楽団は繊細な表現を得意とするようだ。
クラリネットがカッコウの美しい鳴き声を上手く模していた。
奇を衒わずに、アンサンブル重視の指揮ぶりは、曲の魅力を伝えるのに十分なアプローチだったと思う。
チューニングでは、弦は各パートごとに行っていて、こういうのを見るのは初めてだった。
弦の精度の高さの一因だったのかもしれない。
とても満足できるコンサートだった。
無料だったのだが、ささやかに入場料ぶんを寄付してきた。
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