市民オケとしてはかなりレベルが高いという評判なので行ってみることにした。
ご近所だしね。ニールセンの不滅だしね。
田部井剛&府中市民交響楽団
森下唯:ピアノ
01.シベリウス:交響詩『フィンランディア』 Op.26
02.チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ長調 Op.23
ec.シューベルト:3つの小品 より、第2曲 変ホ長調
<休憩>
03.ニールセン:交響曲 第4番 Op.29 『不滅』
まずは『フォンランディア』。
金管に全く乱れがない。
弦のソノリティも合っている。
なるほど評判通り巧いオケのようだ。
続いてチャイコフスキーのコンチェルト。
有名なホルンによる冒頭のメロディーがその後一切出てこないというヘンな曲。
というのはともかく、いい曲であるのは確か。
4本のホルンによる冒頭は見事。
ピアノも堅実な演奏で聴かせる。もっと冒険をしても良いように思うが、マイナスとはならない。
この曲は終楽章の舞踏的なリズム処理をどう扱うかで出来が決まる。なかなかキレの良いリズムだった。ピアノも端正であるものの、しっかり盛り上げる。
鑑賞するには十分だ。
ソリスト・アンコールはなんとシューベルトの3つの小品の第2曲。
実は大好きな曲。いい演奏だった。端正な演奏がよく合っている。
しかし、アンコールで10分超えの曲をやるとはね!
休憩を挟んでお目当ての『不滅』。
いきなり最終決戦かよ、と言いたくなるような激しい出だし。
中学生のときに出会ってからずっと大好きな曲だ。
単一楽章であるし、基本となる調性は無いが、ほぼ4楽章に近い構成であるし、無調ではないので聴きやすい。
いきなりのクライマックス、牧歌的なアレグレット、緊張感漂うアダージョ、そして真の最終決戦における壮絶なティンパニ・バトル、というふうな曲だ。
第1部(第1楽章)の中間あたりで、音を整理しきれていないように聴こえる部分もあったが、マイナスとするほどのものではない。
金管もほとんどミスもなく、木管もそれぞれ音に潤いがある。9人を要するコントラバスの低音は迫力満点。
終楽章のティンパニ・バトルも良かった。
十分満足のいく演奏だった。
田部井剛という指揮者は昨年別のオケで、ブラームスの4番やストラヴィンスキーの『春の祭典』で見事な演奏を聴かせてくれた。
この人の名前も覚えておいた方がいいかも。
このオケのレベルは高い。
なるほど、開場前に長い列ができるのも頷ける。
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