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2026年05月09日22:43

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ミュゼ・ダール吹奏楽団@杉並公会堂

今週末はおとなしくしていようとしたのだが、見つけてしまったのだ。
吹奏楽でショスタコーヴィチの1917年(交響曲第12番)とリムスキー=コルサコフの『シェヘラザード』をやってしまうという。
そうしたら翌日にはその『シェヘラザード』をやるアマオケがあるではないか。
これ、両方聴いたら楽しいんじゃないの、というわけで出かけてみることに。

野上博幸&ミュゼ・ダール吹奏楽団
叡明高等学校吹奏楽部:バンダ(*)
川勝亮太郎:司会

<オープニング>
01.アルフレッド・リード:アレルヤ! ラウダムス・テ
<第1部>
02.江原大介:ドラゴンズ・レルム〜海を司る神
03.長生淳:翠風の光
04.中橋愛生:谺響する時の峡谷(吹奏楽のための交唱的序曲)*
<休憩>
<第2部>
05.ショスタコーヴィチ(小野寺真/編):交響曲 第12番 ニ短調 Op.112『1917年』より(委嘱初演)
06.リムスキー=コルサコフ(和田信/編):交響組曲『シェヘラザード』
<アンコール>
07.真島俊夫/編:あの日聞いた曲

コンクールなどでいろいろ受賞歴のある吹奏楽団のようだ。

開演前に舞台上でプレコンサート。
スネアのソロを皮切りに、金管五重奏、木管三重奏、クラリネット十重奏、トロンボーン四重奏、サックス五重奏などなど。
それだけでもなかなかの聴き応え。

前半は全く知らない曲ばかり。
音に迫力がある。
大編成の吹奏楽はこういう音がするのか、と理解できた。

『谺響する時の峡谷』は2階席の両翼バルコニーにバンダが入り、音響的におもしろかった。

後半は馴染みのある曲。
1917年は40分超えの全曲を20分程度にまとめている。
冒頭の主題を繰り返しているだけのアレンジに聴こえてしまったなあ。
確かに重要な主題で原曲でも何度も出てくるのだけれど、それ以外の部分があるのでより際立つというのはあるのだと思う。
それにやはりショスタコーヴィチの複雑怪奇さという要素は薄くなってしまったかな。
仕方ないことなのかもしれない。その代わり、スペクタクルな魅力は増したような気がする。
そういうものだと思えば、十分に楽しめる。

シェヘラザードはソロ・ヴァイオリンが担当する主題を何が担うのかがいちばんの楽しみだった。
E♭クラリネット、ソプラノ・サックス、オーボエなどなど、いくつかの楽器が場面により担当していく。
ちょっとE♭クラには違和感があったなあ。なんかコミカルな印象を受けてしまった。ソプラノ・サックスをメインにしても良かったような気がしてならない。
全体としては編曲・演奏ともに十分聴かせるものになっていた。
編曲も先述の点以外は違和感なく聴けた。ただ逆に言うと、原曲のオーケストレーションからあまり離れていないということになる。でもそれが正解なのかもしれないとも思う。
というのも、あの曲は魅力的なメロディーをいろいろ組み合わせた「だけ」で、それに天才的なオーケストレーションを施したものである。リムスキー=コルサコフという人はどうやら構築的な音楽を作るのは苦手だったようで、3曲ある交響曲はその弱点が露わになってしまっている。主題は魅力的なだけに惜しいのだ。
なので原曲のオーケストレーションから遠く離れてしまうと、この曲の構成の弱さが見えてしまうのかもしれない。だとすればこの編曲者のやり方は正しいと言えるのだろうと思う。
(けなしているように思えるかもしれないが、私はこの曲が好きである。そうでなければ50種以上も録音を集めやしない)

演奏はうまくまとまっていたように思う。
ピッコロが尖らずに済んだ音色で良かった。
ソプラノとアルト両方を担当していたサックス奏者もいい音色をだしていた。
ファゴットのトップも健闘していたね。
終曲のトランペットのタンギングもさすが完璧。
ホルンは因果な楽器だな…。

アンコールは日本のメロディーのメドレー。
吹奏楽としていちばんイメージしていた音だったように思う。

楽器の種類は多いが、同系統の音が多いので、何が鳴っているのか判別しにくい。
慣れが必要ということかもしれない。
やはり奥が深いのだ。勉強になった。

プレコンサートと休憩も含め、3時間半という長丁場。
聴き応えがあった。
良いコンサートだったのは間違いない。
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