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2025年07月25日23:19

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東京21世紀管弦楽団 ザ・コンチェルトVOL.5@紀尾井ホール

東京21世紀管弦楽団による「ザ・コンチェルト VOL.5」というコンサート。
〜ドイツ・ロマンティシズムの極み、その深淵なる光と翳〜

新田孝&東京21世紀管弦楽団
小塩真愛:ピアノ
福川伸陽:ホルン
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01.シューベルト(Yuusi Miho/編):セレナーデ(白鳥の歌より)
02.シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
enc.シューマン(クララ・シューマン/編):献呈
03.フランツ・シュトラウス:ホルン協奏曲 ハ短調 Op.8
<休憩>
04.リヒャルト・シュトラウス:ホルン協奏曲 第1番 変ホ長調 Op.11
05.メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
enc.シューマン(小室昌広/編):トロイメライ

初めて聴くオケ。
だがこのソリストでは行かないという選択はない。
東京六人組でお馴染みの福川くん。
それに最近のお気に入り凜々子姫。

まず初めましてのピアニスト。
30代半ばくらいらしい。
弱音が美しい。優雅で可憐。
こういうシューマンもアリだ。
翳りと言うほどの重さはないが、光の中に切なさを漂わせる。
確かな技術と個性に裏打ちされたシューマンだった。
オケもまずまず。芯の通ったオーボエが良い。

フランツ・シュトラウスというのはリヒャルトの父親なのだそうだ。
初めて聴いたが、抒情的ないい曲だ。
ホルンは終始穏やかな音色で奏でられる。
福川くんに抜かりがあるわけがない。

休憩を挟んで、次は息子リヒャルトのコンチェルト。
若書きとはいえさすがに充実している。
ホルンの音色のバリエーションも豊かだ。
福川くんはさすがだ。日本を代表するホルン奏者というのは伊達ではない。
オケではホルンに絡むフルートが良かった。

トリは凜々子姫のメンデルスゾーン。
完璧と言える曲をいくつも書いたメンデルスゾーン。これもそんな完璧な曲のひとつ。
最初の音を聴いて驚いた。なんとも力強いメンデルスゾーンであった。
しなやかで美音なだけのヴァイオリニストではないことは十分知っていはいたが、まさかメンデルスゾーンをこんなに力強く弾くとは思わなかった。
それが違和感ないのだ。
凛とした美しさ。時に荒々しささえ感じさせることも臆さない。
こんなメンデルスゾーンもあるのかという思い。
優美で女性的というのはこの曲の一面に過ぎなかったのかもしれない。
やはり彼女はユニークなヴァイオリニストだ。
そして相変わらずお辞儀の深い凜々子姫であった。

指揮者は胡散臭いオッサンみたいで痛快だ。

ステージ上手側のバルコニー席ということで、コンチェルトを聴くには全く相応しくないと思っていた。
ところがステージと同じ高さで、意外に角度があり、オケがわりと奥に配置されていたので、ソリストをほぼ正面から見ることができる。
オケを聴くには全くバランスが良くないのだが、ある意味神席だったと言える。

豪華で充実したコンサートだった。
堅実なオケと個性豊かなソリストたち。
楽しかった。
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