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2022年09月10日22:42

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作曲家が作曲家を訪ねる旅、山根明季子×ジョン・ケージ@神奈川県民ホール(小)

作曲家が作曲家を訪ねる旅「C×C」というシリーズの第3回。山根明季子×ジョン・ケージ。
ジョン・ケージはいわゆるゲンダイオンガクの権化とも思われている人。今年が生誕110年かつ没後30年なのだそうだ。
プリペアド・ピアノのためのソナタとインタールードは好きだ。ピアノのための易の音楽やCD3枚分の南のエチュードなんかも悪くない。
山根明季子は水玉コレクションというシリーズが良かった。(全て聴いたわけではないが)
注目している作曲家である。

成田達輝:ヴァイオリン
東条慧:ヴィオラ
山澤慧:チェロ
丁仁愛:フルート、ピッコロ
田中香織:クラリネット
相川瞳:マリンバ、打楽器
大瀧拓哉:ピアノ
佐原洸:エレクトロニクス

<プレトーク 山根明季子&沼野雄司>
01.ジョン・ケージ:ヴァイオリンとピアノのための6つのメロディ(Vn、Pf)
02.ジョン・ケージ:ザ・ビートルズ1962-1970(Pf、Elec)
03.山根明季子:状態 No.3(新作初演)(Fl、Vn、Pf)
<休憩>
04.山根明季子:キッチュマンダラかわいい(Vn、Vc、Picc、Cl、Mar)
05.ジョン・ケージ:セブン(Vn、Va、Vc、Fl、Cl、Perc、Pf)
06.山根明季子:カワイイ^_-☆d(神奈川県民ホール委嘱作品・初演)(Vn、Va、Vc、Fl、Cl、Perc、Pf、Elec)

バリバリの現代音楽は久しぶり。
楽しかった。
普通のクラシックでは聴けないような音使いが新鮮。

白眉はやはり『カワイイ^_-☆d』か。
みんないろいろなことをやっているので目も耳も追いつかない。これはやはり実演で聴くべきと思う。

『キッチュマンダラかわいい』も楽しい。かわいいの代表はピッコロか。チャーミングなフレーズを吹いていた。

『状態 No.3』には驚いた。
フルートがバッハの無伴奏パルティータ、ピアノがショパン、ヴァイオリンはなんだっけ?
それらが同時進行する。

ケージの曲を実演で聴ける機会はさほど多くない。

冒頭のヴァイオリンの小品は、前衛に走る前の初期の作品。無調ではあるが聴きやすい。
ヴァイオリンは終始ノンヴィブラート。そのせいか浮遊感が心地よい。

ビートルズは6つのピアノパートからなり、5つのパートは事前にこのホールで録音したものを合わせている。
コラージュなのだが、何の曲が使われているのかわかったものの方が少なかった…。

『セブン』は弦の3人は座席の後方で。
これは山根さんのアイデアなのだそうだ。
偶然性の音楽(チャンス・オペレーション)に分類されるものだろう。作曲法ではなく、演奏者に委ねられるという類か。
聴いていて楽しいと思えればいいのだ。

全体として、山根さんとケージの色合いが似ている。
いや、そういう作品を選んだのかもしれない。
演奏レベルも高く、とても良いコンサートだった。

山根さんのトークを聴くのは二度目だが、フランクでフレンドリーな方のようだ。
ますます注目。

さて、次回は来年1月14日、酒井健治×ジェルジ・リゲティ。
お馴染みの演奏家たちが登場する。
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