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2019年01月25日22:31

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アンサンブル・オムニス@みなとみらいホール(小)

「横浜みなとみらいホール開館20周年 みなとみらいクラシック・マチネ 〜名手と楽しむヨコハマの午後〜」と題されたシリーズ。
今回はアンサンブル・オムニス。

長原幸太:ヴァイオリン(読響コンサートマスター)
福川伸陽:ホルン(N響首席)
三浦友理枝:ピアノ

ね、こりゃあ休み取るっしょ。

【第1部】
01.クララ・シューマン:ロマンス イ短調(Pf)
02.R.シュトラウス:アンダンテ(Hr、Pf)
03.ブラームス:スケルツォ ハ短調 〜F.A.Eソナタより 第3楽章(Vn、Pf)
04.ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 Op.40(Hr、Vn、Pf)

【第2部】
01.ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2『鐘』(Pf)
02.チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ Op.34(Vn、Pf)
03.グラズノフ:エレジー 変ニ長調 Op.17(Hr、Pf)
04.ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 Op.67(Vn、Hr、Pf)

入替え制の二回公演。前半はドイツ、後半はロシア。
こういうのは少しはプログラムがかぶるものだが、全くかぶらない。
各回1,500円、通しだとちょっと割引があって2,700円。
平日なのが難ではあるが、お得感たっぷりだ。

クララの曲はいかにもロマン派的な小品。

シュトラウスはホルンの扱いに長けている。ホルン奏者にとっては重要なレパートリーなのだろう。
今回は後ろの方の席だったこともあって、ホルンの音がより柔らかく響く。

FAEソナタはシューマン、ディートリヒ、そしてブラームスが共作したソナタ。全曲が演奏されることはほとんどなく、ブラームスのスケルツォが演奏されるくらいか。
前にも感じたと思うが、とても柔らかな音のヴァイオリンだ。彼もまた名手と言えよう。

さて、前半のメインはブラームスのトリオ。
ホルンのための室内楽作品としては最も有名なものとして挙げられるだろう。
特殊な編成とも言えるので、まず生で聴く機会はないだろうと思っていたのだが、まさか数年の間に3回も聴けるとは考えてもいなかった。まあ、3回とも彼らだけどね。
どこをとっても魅力的な演奏だが、第3楽章がひときわ美しい。

ここでインターミッション。
昼を食べるにはちょっと短く、そのままふらっと過ごすにはちょっと長いという中途半端な気がしないでもない。

第2部は友理枝ちゃん得意の『鐘』から。今日は低音の迫力に凄みがあったなあ。

チャイコフスキーのこの曲を聴くのは初めてかな。
軽快だけど翳りのあるような曲調が魅力的だ。

グラズノフのエレジー、福川くんの歌心がよく出た演奏だったように思う。
元はチェロのための曲。音域が同じせいか、チェロの曲はホルン用のレパートリーになることも少なくない。とはいえ、弦楽器ならではの奏法もあるわけで、それを管楽器でこなすのは至難の技であろう。

そんな究極の技を聴かせてくれたのがチェロ・パートをホルンで演奏するショスタコーヴィチだったろう。
ただでさえ難曲。それをホルンで違和感なく、それどころか元々こうであったかのように聴かせるのだから恐れ入る。
編曲は福川くんのお友だちだそうで、その楽譜を譲ってもらったのだそうだ。
もちろん切迫感と焦燥感を醸しだしつつリリカルにメロディーを響かせるピアノも見事だし、柔らかな音色で繊細に奏でつつも鋭い切れ味を見せるヴァイオリンも好演。名手三者揃ってこその快演だった。
昨年、川久保賜紀・遠藤真理・三浦友理枝のトリオで聴いていたので、聴き比べも興味深かった。
友理枝ちゃんの重いのに粗くならず濁らないクリアーな低音が素晴らしい。

アンサンブル・オムニス、いいユニットだ。
次の予定はまだ決まっていないようだが、ゆっくりなペースでいいから継続的に活動してもらいたいと思う。

というわけで、今年最初のコンサートは無事終了。
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