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2018年06月27日23:48

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魅惑の夜…月の歌、星の詩、道化師の夢@すみだトリフォニー 小ホール

新日本フィルの室内楽シリーズと銘打たれたコンサート。
「魅惑の夜…月の歌、星の詩、道化師の夢」というタイトルも魅力的。
そして、われらが三浦友理枝嬢が『月に憑かれたピエロ』を弾くのだ!
これは万難排しても行かざるをえまい。

高橋維:ソプラノ(S)
佐々木絵理子:ヴァイオリン(Vn)、ヴィオラ(Va)
矢野晶子:チェロ(Vc)
野口みお:フルート(Fl)、ピッコロ(Pic)
重松希巳江:クラリネット(Cl)、バス・クラリネット(BCl)
三浦友理枝:ピアノ(Pf)
星野沙良亜:ダンス(D)

01.ミヨー:スカラムーシュ Op.165b(Cl、Pf、D)
02.ドビュッシー:月の光(Pf)
03.ポンセ(ハイフェッツ編):エストレリータ(小さな星)(Vn、Pf)
04.シューベルト:ピアノ三重奏曲 変ホ長調 Op.148 D.897 『ノットゥルノ』(Vn、Vc、Pf)
<休憩>
05.シェーンベルク:月に憑かれたピエロ Op.21(S、Vn&Va、Vc、Fl&Pic、Cl&BCl、Pf、D)
<アンコール>
06.R.シュトラウス:明日! Op.27-4(S、Vn、Vc、Fl、Cl、Pf、D)
<アフターパーティー>

結局友理枝ちゃんは出ずっぱり。

曲ごとに編成が変わるコンサートも楽しいね。
みんな腕達者だし。

さて、メインの『月に憑かれたピエロ』。
大好きな曲を友理枝ちゃんのピアノで聴けるなんて、まさに至福のとき。
グロテスクかつデカダンな雰囲気の歌詞に付けた音楽はパズルのように精緻極まりないもの。
理論的に音楽を解釈する友理枝ちゃんにとって得意とするところだろう。しかもその美しい音色は耽美的な雰囲気を演出するのにも事欠かない。初めてのシェーンベルクでリハーサルは苦労したそうだが(仕上がったのは前日!)、とても楽しかったのだそうだ。
重厚なバスクラ、暖かな音色のチェロが印象的。
歌も凄絶だった。ツェルビネッタやスザンナを得意とするそうなので可愛らしい声かと思ったら、クリアーな美声から、凄みのある低音シャウト(?)まで千変万化の歌唱だった。まるで何かに取り憑かれたようで素晴らしかったね。シュプレッヒシュティンメという特殊な歌唱法を見事にこなしていたと思う。
ダンスも目を引くものだった。チャーミングな表情にしなやかな演技。
できればまずは演奏だけ、そしてダンスを加えて、2回聴きたかったなあ。
右目の下にほくろが二つ縦に並んでいて、演技中はまるでピエロの涙のように見えた。

アンコールは妖しげな夜が明けた美しい歌曲。
ピエロの後なだけに美しさが際立っていた。

終演後は会費500円のアフターパーティー。
赤白のワインと、濃厚なキウイジュースが振る舞われた。
たぬ〜はジュースを3杯も飲んでいたよ。

満足そうで得意げな友理枝ちゃんが微笑ましかった。
ホントに凄いピアニストだよ。
このところ友理枝ちゃんはずいぶんくだけてきている。

なにはともあれ、楽しいコンサートだった。

『月に憑かれたピエロ』、ホントにいい曲。
あまり肯定されないかもしれないけどさ。
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