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2016年08月11日11:18

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三匹のトッチャンのこと (その3)

かくして、私は私の母宅で、三匹目のトッチャンと同居することになった。

私の手のひらに、やっと乗る程度の幼さだった。

私は、毎回、エサを与える場合、動物病院で貰った子猫の 『幼児』 用の粉ミルクと、『幼児』 用のミンチを小皿に溶かして与えた。

私は、トッチャンが其れを ピチャピチャ舐める音を、今でも私の記憶の奥で聞くことができる。

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このトッチャンはオスだったので、生後、数カ月が過ぎたと思われる頃、例の動物病院で避妊手術を受けさせた。避妊直後から数日は、病院側で赤い布きれを、はかせた。

丁度、一匹目のトッチャンの、あの「パンツ」に似ていたシロモノだった。

トッチャンのナニが除去されたわけだが、それを見て、家内が 『かわいそうに』 と言ったものだった。

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母宅では、一匹目のトッチャンも、二匹目のトッチャンもそうであったように、母宅の二階で一緒にすごした。

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私の母が亡くなったのは平成19年の夏だったが、母宅を処分することになった。ここで問題となるのが、トッチャンをどうするか、だった。実は私の自宅には、「いっちゃん」 と称するメス猫が既に居た。

この猫についても面白い話があるのだが、それは別の機会に書く。

ともかく、先に書いたように、三匹目のトッチャンは頗る 「愛想が悪い」 猫だった。

一緒に自宅に連れて帰れば、大喧嘩するのは自明だった。

そこで、三匹目のトッチャンは、母の自宅が売却されるまで、そのまま、母の自宅に残すことにした。

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母の自宅が売却されるまで、私は三度のエサを、三匹目のトッチャンに与えるため母宅に通った。

トッチャンがエサを食べているスキに私は、母宅を、そっと、ぬけだして自宅へもどった。

そんなことが一年程、続いたと思う。

エサを食い終わったトッチャンが、自宅へ戻る私を、母宅にあった塀に座って、私をじっと見ていることが何度かあった。

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そして、アレは私が入院して退院したときだから、よく覚えている。

(私の入院している間は家内が母宅へ出かけ、トッチャンにエサを与えていた。)

アレというのは、以下のことである。

私が退院して、前のようにエサを与えていたのだが、その何日後だったか忘れたが、あの、およそ人に、なつかないトッチャンが、私が母宅から帰るとき、そろそろと私の後に、ついてきたのである。 よく晴れた日だったと記憶している。

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猫という動物は飼ったことのある人には分かるだろうが、犬と全く違って、独立(自立)心が強い。

まして、三匹目のトッチャンは特に「愛想の悪さ」は格別だった。

そのトッチャンが、なんと、私の後に、そろそろと、ついてきたのだ !!

これ幸いとばかり、私はトッチャンを私の自宅の二階へ抱いていった。

私の自宅は二階建てだったのである。一階は、今や、家内と例の 「いっちゃん」 の専用になっている。

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爾来、私の自宅の二階は、私と三匹目のトッチャンの専用となっている。

だから、「いっちゃん」 と 「トッチャン」 が出会うことはない。
しかし、たまに、出会うことがあり、案の定、大喧嘩を、おっぱじめる。

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およそ人に、なつかないトッチャンが、あのとき、どうして、私の後を、そろそろと 「遠慮がちに」 ついてきたのか、私は今でも、ちょっと不思議に気がする。

おそらく、トッチャンはトッチャンなりに「心ぼそかった」んだろう。

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現在、ただ今も、このトッチャンは私の傍に居る。

そして、私が 『トッチャン』 と呼ぶと、長い尻尾をブラっと動かす。その動作が此の猫の 「返事」 なのである。

そして、私にエサ・・・とも言っても普通のキャッツ・フードだが・・・を、ねだるとき、PCで遊んでいるいる私の腕をソットと触れるのである。

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このトッチャンと私の自宅での同居生活が始まって、もう何年たつだろう。
数年は確実に過ぎている。

私は、恐らく、此のトッチャンより早く逝くだろう。

そのさい、此のトッチャンは、どうなるだろうと、私は、呑気そうに狸寝入りしているトッチャンの顔を見て思うのである。

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ちなみに、現在のトッチャンの写真を掲載しておく。

残念ながら、二代目のトッチャンの写真はない。
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一匹目のトッチャンについては、

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1954240832&owner_id=59308909

に書いた。

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二匹目のトッチャンについては、

http://mixi.jp/home.pl#!/diary/59308909/1954693452

に書いた。
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三匹目のトッチャンについては、本日記と、
http://mixi.jp/home.pl#!/diary/59308909/1954710741

に書いた。

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