最近の何度かの来日ではライヴハウスを回ったボブ・ディラン。
今回はホール・ツアーである。
ボブ・ディランについて語ろうと思えばいくら時間があっても足りない。
私にとってディランとはそういう存在だ。
ディランももう75歳。もしかしたらこれが最後の来日になるかもしれない。
なのでもう一度見ておこうと思いチケットを手配した。
ボブ・ディラン:ヴォーカル、ピアノ、ハーモニカ
チャーリー・セクストン:リード・ギター
スチュ・キンボール:リズム・ギター
ドニー・ヘロン:スチール・ギター、マンドリン、バンジョー、ヴァイオリン
トニー・ガルニエ:ベース
ジョージ・リセリ:ドラムス
01.Things Have Changed
02.She Belongs To Me
03.Beyond Here Lies Nothin'
04.What'll I Do
05.Duquesne Whistle
06.Melancholy Mood
07.Pay In Blood
08.I'm A Fool To Want You
09.That Lucky Old Sun
10.Tangled Up In Blue
<Intermission>
11.High Water
12.Why Try To Change Me Now
13.Early Roman Kings
14.The Night We Called It A Day
15.Spirit On The Water
16.Scarlet Town
17.All Or Nothing At All
18.Long And Wasted Years
19.Autumn Leaves
<Encore>
20.Blowin' In The Wind
21.Love Sick
ディランは元気そうだった。
いい具合に枯れた声には、しかし生命力が溢れている。
カバー曲が多く、その結果ディランの歌の上手さに気付かされることになった。
ディランには有名曲がたくさんある。
誰もが知っている曲も数多い。
それなのにそうした曲を集めはしなかった。
直近二枚のアルバムからの選曲が多い。
年は取ったが決して守りには入らない。ディランの生き方はやはりロックなのだ。
私の最近のお気に入りのカバー集『Shadows In The Night』からの選曲が多かったのが嬉しい(04、08、09、12、14、19)。『枯葉』をディランが歌うなんてね。これがまた味があるんだな。悲しく美しい曲の『I'm A Fool To Want You』もしっとり聴かせる。
古い曲では02と10だが、いずれもほとんど違う曲になっている。
大胆に曲を変容させていくのもディランの特徴だ。
なので、あの有名な20『風に吹かれて』も全く違う曲(笑)。
そう、ディランにはいつも驚かされるのだ。
そのくせカバーではメロディーをほとんどフェイクしないんだよな。
なんにせよ、緊張感は張り詰めていながらもリラックスして聴けたライヴだった。
歌は熟成されてきたが、音楽に対する姿勢は決して丸くならずとんがったままのディラン。
それを確認できただけでも十分に意味があった。
演奏陣もこなれていた。
ことにチャーリー・セクストンの官能的なギターが印象に残る。
ジョージ・リセリのドラミングも良かったなあ。
ディランはやはりレジェンドだった。
そして、今回が最後の来日にはならないような気がする。
たぬ〜は「知っている曲は『枯葉』しかなかった」と言っていたが、まあそうだろうな。
『風に吹かれて』も知っているはずだが、あそこまで変わっていると気付かないよな。
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