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2015年05月04日23:30

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LFJ、最終日

LFJも今日が最終日。
三日間なんて早いものだが、このくらいがちょうどいいのだろう。

今日は朝の公演から。
会場に向かおうと歩いていたら、ベンチに座ったご婦人に声をかけられた。
なんと名古屋在住の友人でした。
早く着きすぎて手持ち無沙汰だったところにわれわれの姿を見つけたのだそうだ。
というわけで、一緒に会場に向かう。

【公演番号:351、一噌幸弘・吉見征樹・ほか、ホールD7】

一噌幸弘:能楽笛方・能管、篠笛、田楽笛、リコーダー、角笛、その他 (01〜06)
観世喜正:能楽観世流シテ方・舞、謡 (02、05)
望月太喜之丞:邦楽打楽器 (02、03、05、06)
小山豊:津軽三味線 (03、05、06)
太田惠資:ヴァイオリン、ヴォイス (03、04〜06)
吉見征樹:タブラ (03、05、06)

01.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV1008より、プレリュード
02.能楽古典:乱拍子〜急ノ舞
03.一噌幸弘:たんぼのかかしと赤トンボ
04.コレッリ:ラ・フォリア
05.一噌幸弘:速流笛破
06.一噌幸弘:津軽三味線超高速悪魔の狂喜

いいものを見せてもらった。
まず能楽の舞など好事家でなければ滅多に見られるものではない。
TVで見るのとはやはり違う。衣擦れの音などもその場でなければわからないものである。
大真面目なLFJプログラムの中では型破りのものだったろう。しかし即興を交えたこういう音楽も私は好きである。まあ、もともとジャズ好きなので抵抗ない、というか今でもそういうライヴも聴いている。
馴染みの吉見さんをこういう場で見られるのも嬉しい。
太田さんも何度か聴いたことあるなあ。
一噌さんは初めて聴いたが、器用な人だなあ。リコーダー数本同時吹きも披露していた。
楽しいライヴだった。

吉見さんや太田さんのファンの方々とはお会いできるかもしれないとは思っていたが、まさか名古屋からいらしていたとは全く考えていなかった。
こういう偶然があるからおもしろい。


【公演番号:322、ジャン=クロード・ペヌティエ、ヴォックス・クラマンティス、ホールB7】

ジャン=クロード・ペヌティエ:ピアノ
ヤーン=エイク・トゥルヴェ/ヴォックス・クラマンティス

01.リスト:十字架への道

昨日急遽チケットを取った公演。
リスト晩年の宗教曲。キリスト受難の物語を14のパートに分けて描いた作品。
華々しく技巧的なリストというイメージが一変する。時折技巧的な激しさが覗くことがあるとはいえ、全体として静かな祈りに満ちている。これもまた一種の受難曲と言えよう。
ヴォックス・クラマンティスの歌唱はやはり見事の一言に尽きる。コーラスの美しさはもちろんだが、微妙なニュアンスで情景を描き分ける手腕は驚くべきものだ。
ペヌティエも味のあるピアノで好演。


さて、ここで遅めの昼食を摂ることにする。
最終日にしてようやく屋台村を物色。運よくテーブルを確保できたのだ。相席だけどね。
結局昼からビールを飲むわけだ…。
富士宮焼きそばが美味い。味付けもいい塩梅で、キャベツが多め。麺のコシがしっかり残っていてこれは焼きそばとしてかなりレベルが高い。
シラス丼は釜茹でシラスをメインに桜えび、ホタテバター焼き、甘えびのかき揚げ、温泉玉子を乗せた豪華版。これもなかなかいける。
いつも行列のローストチキンも美味いうえに安い。骨つきなので食べにくいが、そんなの気にならないくらい美味い。
ここも競争社会だから必然的にレベルが上がってくるのだろう。


【公演番号:334、ヴォックス・クラマンティス、ホールB5】

ヤーン=エイク・トゥルヴェ/ヴォックス・クラマンティス

01.グレゴリオ聖歌:Oculi mei semper
02.グレゴリオ聖歌:Factus est Dominus
03.バッハ:4声のカノン(キリエ:憐みの賛歌)
04.グレゴリオ聖歌:Benedicam Dominus
05.バッハ:2声の螺旋カノン(クレド:信仰宣言)
06.グレゴリオ聖歌:Credo Gregorien
07.バッハ:2声の拡大カノン(十字架への磔)
08.グレゴリオ聖歌:Proefaito
09.バッハ:王の主題による各種のカノン(サンクトゥス:感謝の賛歌)
10.グレゴリオ聖歌:Pax Domini
11.バッハ:2声のカノン(アニュス・デイ:神の子羊)
12.バッハ:6声のリチェルカーレ(ミゼレーレ:主よ、憐れみたまえ)
<アンコール>
13:ペルト:ファティマの三人の羊飼いの子

うちにとっての最後の公演はこれ。
バッハの『音楽の捧げもの』をアカペラでやってしまおうという画期的な試み。
しかもミサの典礼文を歌詞として引用し、さらに曲間にグレゴリオ聖歌を配している。
『音楽の捧げもの』全曲ではなく、6曲が選ばれている。抽象性の高い音楽の象徴のような『音楽の捧げもの』が儀式音楽として再構成されるというのはかなり新鮮なものだった。
バッハの様式を崩さないながらも現代的な色合いも感じさせるアレンジも見事。それを楽々と実現させるヴォックス・クラマンティスの実力には驚くばかり。
やはり白眉は6声のリチェルカーレだろうか。

残念なのはステージ横から眺めるような席だったこと。もう少し正面に近いところで聴きたかった。
こればっかりは運任せだから仕方がないのだが…。
今回彼らの公演は4つ聴いたことになるが、演目(曲目)ごとにフィーチャーされる歌手が異なる。そんなところに個々のレベルが高いことが窺える。


というわけで、無事にLFJも終了。
なんだかんだ言いつつ楽しかった。
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