私はSCANDALのRINAのドラミングが好きである。
最近は手数が増え、まさに歌うようなドラミングになってきている。
そういうプレイを聴くにつけ、彼女の頭の中にはキース・ムーンがいるのだろうと思う。
非常に綺麗なドラミングである。女性らしい繊細さを感じさせると言ってもいい。
それでいてバス・ドラムのキックが強く、迫力のある低音も聴かせる。
ドラマーの上手い下手なんていうものは何を求められているかによって違うから、プロのドラマーについてそれを語るのはナンセンスだと思う。
たとえば、SCANDALにビル・ブラフォードやデイヴ・ロンバードを連れてきたって合うわけがない。
SCANDALサウンドに合うようにRINAはプレイしているのだ。
SCANDALはベースとドラムが曲を引っ張っていく形で音楽を構築している。
なのでRINAがSCANDALで叩くスタイルのままほかのバンドで叩いたとしたら、おそらく噛み合わずに終わってしまうだろう。
だいたいドラムを聴くときに上手い下手でなんて聴かない。
ワクワクさせてくれるかどうかである。
スネアの刻み、スネアの音、フレーズの組み立て方、バスドラのキック、ライド・シンバルの音色、などなど。そこに感じるものがあれば気に入るものなのだ。
だからどんなにテクニックがあってもつまらないと思えてしまうドラマーも少なくない。テクニックも大事な要素ではあるけれど、それだけではいいドラマーとは言えない。
RINAは上手いよ。それにどんどん手数が多くなってきている。
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