先週はCDショップに寄る暇がなく、昨日は少し早く上がれたので、ようやくゲットした。
リリースは先週だったのでようやくというほどのことでもないが、やはりCDはリリースと同時にゲット(あるいはフラゲ)したいものである。
Kalafinaがベスト・アルバムを2枚リリースした。
ビートルズの赤盤・青盤よろしく『Red』と『Blue』となっている。
とはいってもビートルズのように時系列に分けられているのではなく、それぞれ4枚のアルバムを中心にバランスよく選曲されている。
そう、Kalafinaにはオリジナル・アルバムが4枚しかない。それなのにベスト? それも2枚?
ビートルズはシングル曲をアルバムに収録していなかったので、それらを多数収録したベストは非常に意味があった。しかし、Kalafinaの場合最近のシングル曲が収録されているとはいえ、ほとんどがアルバムからの選曲になっている。なのでアルバムを揃えている人にはあまり存在意味のないCDであることは否定できない。
しかし、そこに収められた楽曲が素晴らしいことに変わりはなく、これからKalafinaを聴こうという人には十分な内容だろうし、ファンとしては写真集とライヴBlu-rayが付いた限定盤は必携のアイテムとなろう。
Kalafinaとは女性三人のヴォーカル・グループ。
アニメ映画の音楽プロジェクトとしてスタートし、恒久的なグループとなった。
クリアーなハイトーンのWakana、チャーミングでありながら野性味もあるHikaru、そしてボディのしっかりした声で中低音を担うKeiko、個性的な三人それぞれがソロにコーラスに縦横無尽に歌いまくる。
NHKの「歴史秘話ヒストリア」のオープニング(『storia』)とエンディング(『夢の大地』)に使われているので、知らずに耳にしている人も多いだろうと思う。
Kalafinaの凄いところは複雑な楽曲をライヴで見事に再現することで、むしろスタジオ録音バージョンよりもグレードが高い。よって彼女たちのベストを選ぶなら2枚組のライヴ盤を挙げる(写真右)。
昨年Kalafinaのライヴを体験した。映像化されてもいる国際フォーラムでのツアー・ファイナルとアコースティックなクリスマス・ライヴ。どちらも彼女たちのポテンシャルの高さに驚かされたが、誤魔化しの効かないクリスマス・ライヴにより凄みを感じた。
今年も11月に国際フォーラムで聴くし、来年はこのベスト盤を引っ提げての武道館2daysがあるそうだ。セットリストが異なるだろうから、行くなら両日だろうな。
というわけで、Kalafinaのベスト盤、批判めいたことを書いたが、これは何もKalafinaに限ったことではない。CDが売れない昨今、美味しいとこ取りのベスト盤の方が売れるのは確かだろう。しかし、安易にその戦略に頼るのはいかがなものかと思う。結局は根本的な解決にはならないのだ。
優れた作品を作れば売れるというわけでもないのだから、確かに厳しい時代だというのは理解する。
まあなにはともあれ、Kalafinaのベスト盤は曲順もしっかり考えられた丁寧な作りであることは評価する。ただ、選に漏れた曲にもいいものが多いというのが難だ。Kalafinaには捨て曲がないのである。アルバム未収録の『lilica』や『adore』あたりが収録されているとベスト盤としての価値がさらに上がったろうにと思う。
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