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2014年03月12日23:12

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上野由恵@三井住友銀行本店エントランスホール

告知されたのがつい最近のことなので、都合が付かなかった人も多いのではないだろうか。
大手町の三井住友銀行本店エントランスホールで定期的に行なわれているトワイライト・コンサート。まさに夕暮れ時の1時間の無料コンサート。建物が新しくなりガラス張りの壁からの眺めがなかなか良い。今は始まるころにはすっかり暗くなっているが、日が長くなると黄昏ていく景色が見ものである。

さて、今日はフルーティスト上野由恵を招いて「フルートの夕べ」と題されたコンサート。

上野由恵:フルート
石橋尚子:ピアノ

01.ムーケ:パンと羊飼い(フルート・ソナタ『パンの笛』より第1楽章)
02.ビゼー:メヌエット(『アルルの女』より)
03.フォーレ:シシリエンヌ
04.マラン・マレ:ラ・フォリア(フルート・ソロ)
05.プーランク:フルート・ソナタ
06.ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
07.ドビュッシー:シリンクス(フルート・ソロ)
08.ボルヌ:カルメン幻想曲
<アンコール>
09.グルック:精霊の踊り

結構盛りだくさんなプログラム。
昨年来たときも思ったのだが、ここはよく響く。
楽器によっては響きすぎるのだろうが、フルートだといい塩梅だ。

プーランクのソナタが絶品。
美しいメロディーと透明感のある明るさが特徴なのだが、彼女の演奏にはほんのりビターな味わいが潜む。
軽やかな中にふと覗く翳りが素敵だ。

彼女の音色は美しい。
中低音域のやや翳りを帯びた音色に漂うそこはかとない切なさ。
自分の音色を持った奏者は強い。

独奏によるマレのフォリアもいい。
有名なフォリアの主題による変奏曲。
原曲はガンバだが、フルートのレパートリーとしてすっかり定着しているようだ。
今日はかなりの抜粋版(笑)。

聴き応えのあるコンサートだった。

ピアノも気心知れた石橋さんで、やはり安心感がある。
伴奏に無類の上手さを発揮するピアニストで、こういう存在は貴重だろうなと思う。上手い伴奏とそうでない伴奏の違いがこの人のピアノを聴くとよくわかる。

さて、次回上野由恵嬢のフルートを聴けるのは恒例の「フルート音楽日誌」である。
GWいきなりの土曜日の夕方。上野由恵が上野にある上野の森美術館で上野のれん会と上野中央通り商店会の協力を得てフルートを吹くという上野づくしのコンサート。美術館の展示室で絵に囲まれて、という貴重なシチュエーション。
今回はチェンバロとのデュオ。
5月から6月にかけてはこれまた恒例のルーテル教会を巡るチャリティー・コンサート・ツアーも企画されている。

ずっとマスクをしていたので終演後、「花粉症ですかぁ」と言われてしまった。。。
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