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2013年12月12日23:36

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塚谷水無子@タワーレコード新宿

急に決まったのかどうかはわからないが、知ったのは二日前。
このところサイトのチェックを怠っていただけかもしれない。
というわけで、タワーレコード新宿での塚谷水無子(つかたに・みなこ)のミニコンサートに出かけてきた。

オランダ在住のオルガニストである。
最近の話題はゴルトベルク変奏曲。
昨年オランダのハールレムの聖バフォ教会にあるクリスティアン・ミュラー・オルガン(1738年製)を弾いたゴルトベルク変奏曲のアルバムをリリース。今年はポジティフ・オルガンを使って再録音。
トランプの表と裏のようなこの2枚が静かに話題になっているのだ。
ポジティフ・オルガンは小型の据え置きタイプで、分解して持ち運びもできるらしい。鍵盤は一段で、ストップも三個しかない。
オルガン奏者はアルバムをリリースしてもインストア・イベントができないという常識を覆せたのはこのオルガンあってこそである。
昨年のアルバムは大オルガンの壮麗な音色を生かし、スケールの大きな音の大伽藍を築き上げていた。この人の個性でもあるアゴーギクやルバートを控えめにし、変奏のひとつひとつを紐解くような、それでいて幻想的な音世界を作り上げていることに感銘を受けたものである。
今年のアルバムも楽しみにしていたのだが、タイミングを逸しすっかり失念してしまっていた。

さらに彼女は『バッハを知る バロックに出会う 「ゴルトベルク変奏曲」を聴こう!』という本も出している。もともとはゴルトベルク演奏に際しての備忘録のつもりで書き始めたものらしい。

まだカザルス・ホールがあった頃に何度か彼女のコンサートを聴いたことがある。
一度きりでないということは気に入ったということである。
カザルス閉鎖後はなぜかタイミングが合わず、ずっと気になってはいたものの機会がなかった。昨年絶好のチャンスがあったのだが、たぬ〜が足を負傷し断念。
こういうのも縁である。ここにきてまた縁が巡ってきたということだろう。

さて、そのポジティフ・オルガンだが、本当に小さい。
昔小学校の教室にあったリード・オルガンくらいだろうか。一世を風靡したハモンド・オルガンよりは小さいだろうか。
まるで工芸品のようでもある。

01.ジングルベル
02.ショパン:ノクターン第2番
03.ヘンデル:ハレルヤ
04.バッハ:ゴルトベルク変奏曲より、アリアのさわりの部分、第7変奏
05.バッハ:ゴルトベルク変奏曲より、第21変奏〜第30変奏、アリア
06.ジョン・ウィリアムス:ダースベイダーのテーマ(インペリアル・マーチ)

トークも交え、なんと1時間近く!
インストア・イベントとしては異例の長さ。

ゴルトベルクをこんなに弾いてくれるとは思いもしなかった。1/3のボリュームだよ。
手元を見ながら聴いていると、超絶技巧だなあと感嘆する。
ポジティフ・オルガン、チャーミングな音だ。

ノクターンとハレルヤは彼女らしいアゴーギクを聴かせた演奏。
懐かしい感じがした。

最後にまさかダースベイダーが飛び出してくるとは…。
こういうクロスオーバーも彼女の魅力。

たっぷりお得なミニコンサート。
それなのに観客は少なかったなあ…。最終的にはそれなりに多くなっていたが。

楽器の写真を撮らせてもらえた。
前面のパネルを外すとパイプがいっぱい。153本あるのだそうだ。

買い損なっていたCDもゲット。ついでに本もゲット。
相変わらずフレンドリーな方だ。

また、コンサートを聴きに行きたいと思う。

『聖なるパイプオルガン』というクリスマス・アルバムも出ているので、これからの季節にいかがだろうか。
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