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2013年04月10日23:49

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チャラン・ポ・ランタン@タワレコ渋谷B1

チャラン・ポ・ランタンというどうにもチャランポランっぽい名前ではあるが、やっている音楽は決してチャランポランではない。
小春(アコーディオン)、もも(ヴォーカル)の姉妹ユニット。

少し前にこのユニットについて書いたことがあるので、そちらも参照いただきたい。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1889246704&owner_id=3696995

で、『つがいの歯車』『たがいの鍵穴』に続いて三部作最後の『ふたえの螺旋』(写真)がリリースされた。今回はフル・アルバムである。
その記念フリー・ライヴがタワレコ渋谷で行なわれたので、いい機会なので観に行ってみることにした。
ここの地下にはライヴハウスっぽいイベント・スペースがある、というかほとんどライヴハウスである。クラシックやジャズのインストア・イベントだとそれぞれの売場のあるフロアーで行なわれるのだが、ポップ/ロック系だとこの地下のスペースを使うことが多いようだ。たいていはCD購入特典で参加券が付いてくるのだが、今回は完全にフリー。ただし、17:30から優先入場整理券が配られた(開場は18:30)。

実は私以上にたぬ〜が気に入ったのだ。われわれは8番と9番をゲット。
どうせなので、最前列右側を確保。

ももちゃんの最初の場内アナウンスから笑わせてくれた。

もも:ヴォーカル
小春:アコーディオン、コーラス
ふーちん:ドラムス

セットリストは以下の通り。カッコ内は収録アルバム。

01.オープニング(曲目不明)
02.今更惜しくなる(『ふたえの螺旋』)
03.空中ブランコ乗りのマリー(『つがいの歯車』)
04.墓場までご一緒に(『たがいの鍵穴』)
05.好きどうし(未収録)
06.三人の男(『つがいの歯車』)
07.サーカス・サーカス(『ふたえの螺旋』)
<アンコール>
08.ハッピー・バースデー(ももちゃん二十歳の誕生祝い)
09.ハバナギラ(イスラエル民謡、『ただ、それだけ。』)

な、な、なんだよ、超絶技巧集団じゃんかよ…。

ハイ・テンション、ハイ・クオリティ。
こいつらすげえ。。。

思わず言葉が悪くなってしまったが、痛快ご機嫌なんでも来いである。
小春は実はバカテクだった。10キロを超えるアコーディオンを自在に操る。べらんめえ口調のMCにもどこかシャイな人の好さが窺える。
もものヴォーカルはライヴでも全くぶれない。CDよりも過激で過剰。歌唱力も声量も表現力もすごい。二十歳でこれかよ、恐ろしくなる。
ふーちんのドラムスも素晴らしい。手数も多いが、一音一音が明確に立っている。流麗なスティックさばきは見事だ。スネア・ドラムの音がとてもいい。固くチューニングし、倍音の豊かな音を出している。これはもうフェイバリット・ドラマーに加えなければなるまい。

三人でも立派なバンド・アンサンブルになっている。

ノン・ジャンルのミクスチャー音楽で、歌の内容は毒たっぷり。それでもイヤらしい感じがしないのは、深刻ぶらずに笑い飛ばしてしまうような豪快さがあるからだろう。
まるでお笑いショーのようなステージだが、音楽は真剣そのもの。
女子は控えめで儚げでおとなしくあるべきなどと思っている輩にはきっと刺激が強すぎるだろうし、夢が壊されるから聴くのはやめておいた方がよい。もっとも、そんな夢など持っている方がどうかと思うのだが…。

と書いて気付いた。
チャラン・ポ・ランタンの歌う、愚かで意地悪で哀しい女はその一方でしたたかな強さを感じさせる。そうか、彼女たちが歌っているのはおおらかな女性賛歌なのかもしれない。
そんなバイタリティを感じるのだ。

いかがわしさや胡散臭さがいい感じ。
それも音楽でガチ勝負できるからこそ。

アンコールではももちゃんが最前列のバーに乗って立ちあがるという暴挙に出た。それがちょうど私の前で、よろめいたときにももちゃんを掴んでしまったよ。脇腹あたり? 腰のあたり?

今度はフルサイズのライヴを観てみたいものだ。

ちなみに、アルバムでの「愉快なカンカンバルカン」というバンドの演奏の上手さにも触れないわけにはいかないだろう。管楽器中心の生楽器のバンドである。
ノリノリの陽気な演奏である。これが抜群に上手い。おちゃらけたふうで一糸乱れぬアンサンブル。これはもうファンキーでグルーヴィー。
このバンドの名前は、カンカン帽をかぶってバルカン音楽を演奏する、ということで付けられたらしい。バルカン半島の音楽といえば変拍子の宝庫。奇数拍子があたりまえの複雑さ。だとしたら上手いわけだ。

今回のアルバムには『Oppai Boogie』というご機嫌な曲が収録されている。
本来エロネタのキワモノになりそうなのだが、カラッと明るく仕上げている。邪気たっぷりなのに邪気の無さを感じるのはどうしてだろう? そんな不可思議なところも魅力のひとつなのだろうと思う。

しかし、チャラン・ポ・ランタンは凄い。圧倒された。
今度はカンカンバルカンを従えたライヴを観てみたいな。
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