mixiユーザー(id:3696995)

2013年04月02日22:54

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黒キ渚

本日2本目。。。

黒木渚の1stミニアルバム『黒キ渚』を聴いた。

福岡出身のスリーピース・バンドである。
黒木渚というのはバンド名でもあり、ヴォーカルとギターを担い作詞作曲も手がける女性の名前でもある。
ほかはベースとドラムスで、そこにギターやキーボードのサポート・メンバーが入る。

このジャケットからハッピーな音楽をやる連中だと想像することは難しい。
曲名を並べてみると、、、
 ・あたしの心臓あげる
 ・クマリ
 ・骨
 ・赤紙
 ・エスパー
 ・カルデラ
 ・砂金
といった具合で、これだけで一癖も二癖もありそうだとわかる。
実際にストーリー性の高いダークな世界である。

歌詞もメロディーも声も良い。
ことに闇の世界から掬い上げてきたような言葉が強烈。かといって、毒を撒き散らしているというのではなく、理性的なフィルターをかけているので、幻想的とさえ言ってもいいような質感になっている。聴き手がイマジネーションを広げられる歌詞世界ではないが、その代わり言わんとしていることは間違いなく伝わるタイプのものである。
勝手な想像だが、彼女は江戸川乱歩好きなのではないかと思う。
メロディーも適度なギミックを持ちつつもストレートなもので、これは正解であろう。
ボディのしっかりした声でよく歌えている。
英国ドゥームっぽい湿り気のあるヘヴィ・サウンドもなかなかいい。ベースの音数も多いし、ドラムスの手数も多い。力技で押し切ったという感もなくはないが、ヘヴィ・ロック以外にも広いバックボーンがありそうな気もする。それが現れてくるのは次作以降だろうか。

繰り返し聴ける好盤であるのは確かだ。
あと3曲くらい増やしてフル・アルバムにすればよかったのに、と思うが…。
タイトルが強烈な冒頭の『あたしの心臓あげる』は巷で言われているほどの過激さではないが、挨拶代わりとしては十分。
むしろ次の『クマリ』が良い。私はこの曲がいちばん気に入った。ちなみに、クマリとはネパールで生き神として祀られる少女のこと。初潮を迎えるとクマリとしての資格を失う。
『赤紙』もいい。攻撃的なハモンドっぽいオルガンが往年のヘヴィ・ロックの趣を醸し出している。
『エスパー』のキャッチーなメロディーも印象的。アルバムの中では唯一のちょっとユーモラスな曲。
ピアノのみをバッキングに従えた最後の『砂金』もいいが、締めはバンド・サウンドできっちり終えて欲しかったようにも思うのだが…。
レギュラーでキーボードが入ってもいいように思う。『赤紙』を挙げるまでもなく、この世界はオルガンと相性がいいし、間違いなくメロトロンが合うだろう。

ライヴは爆音なのだろうな…。
だとしたら二の足を踏んでしまう。映像でガマンしておくか。

それにしても、このところ独特の歌詞世界を持つユニットと出会うことが多い。
これは喜ばしいことだ。
黒木渚も然り、ハルカトミユキも然り、チャラン・ポ・ランタンも然り。タイプはそれぞれ異なるとはいえ、いずれもアンダーグラウンドの香りがプンプンしているのがいい。
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