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2011年02月23日22:56

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激甘ヴォイス再び

ゴシック・メタルのユニット、シレニア(Sirenia)の5枚目のアルバム『The Enigma Of Life』がリリースされた。
ヘヴィ・メタルのサブジャンルであるゴシック・メタルはその名の通りゴシックふうの耽美性や暗黒性を前面に出したものである。コーラスを配し、シンフォニックなアレンジを施していて、クラシック音楽的な要素を見出すことも可能。また、女性ヴォーカルをフロントに置くことが多い。

ある意味、女性シンガーの個性がバンドのカラーを左右するとも言える。
声楽的な発声のソプラノ・ヴォイス、クリアーな地声のみのハイトーン・ヴォイス、大きくこのふたつのタイプに分けられるようだ。ファルセットを使うシンガーは少ない。
フロントを担うだけあって名バンドと言われるところには必ず名シンガーがいる。いや、名シンガーの存在なくして名バンドはありえないということか。

その中でシレニアのアイリン(Ailyn)はちょっと変わったタイプである。

シレニアは4枚目の前作『The 13th Floor』でアイリンを迎えた。それまでアルバムごとにシンガーが変わっていて、そこが大きな課題だったわけだ。このアイリンの加入はなかなかの話題となって、バンドにそこそこの成功をもたらした。
次のアルバムを期待と不安で待っていたというのが正直なところ。むしろシンガー交代の不安の方が大きかったと言える。なんてったってそのキャリアで同じシンガーでアルバムを作ったことがないシレニアである。
アルバム・リリースのニュースが流れたとき、真っ先にヴォーカルが誰かを確認した。
ホッとした。
ある意味、アイリンの声が聴ければOK、そんな乱暴なことも言えてしまう。

先に記したようにアイリンの声はちょっと変わっている。
声楽的な発声のソプラノ・ヴォイス、クリアーな地声のみのハイトーン・ヴォイス、というタイプで言うなら後者である。

しかし、その声はなんとも甘いのだ。ウィスパー・ヴォイスでもなく、ファルセットも使わず、ハイトーンの激甘声なのだ。少女声と言ってもいいが、ロック系のギャル声ではない。メルヘン世界のお姫様のようである。
あるいは砂糖菓子のような声。
これは天使系の声が多いゴシックでは珍しい。というか、広くロック/ポップ界を見てもなかなかいないタイプではないかと思う。
コケティッシュでデカダンス。これははまるよ。

前作では楽曲の一部としてのヴォーカルという位置付けだったような感じだが、今作では明らかにアイリンのヴォーカル寄りの楽曲作りになっていると思う。シンフォニックなアレンジはそのままに、よりポップになったような印象。それゆえ、アイリンの声もより存在感を増している。メロディも激甘声に合わせて作られているように思える。

YouTubeにアルバム冒頭の曲『The End Of It All』があった。



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