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2026年09月06日22:09

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中大混声OBOG有志によるレクイエム@パルテノン多摩

4月の二期会オペラ『ルル』を観て以来、そのルルを歌った宮地江奈はお気に入りの歌手になった。
と言いつつも彼女の歌を聴くのは今日でやっと4回目。
前回は7月の暑い日、サロンでのシークレットっぽい「おたのしみ会」という位置づけのリサイタル。
そこでダメ押しのように魅了されてしまったわけだ。

もっとも今日のプログラムは彼女が出演しなかったにしても魅力的なものである。

飯坂純:指揮
アレクテ室内管弦楽団:管弦楽
中大混声OBOG有志:合唱
中央大学音楽研究会混声合唱団:合唱

宮地江奈:ソプラノ
小泉詠子:アルト
中川誠宏:テノール
成田眞:バス

01.ハイドン:テレジア・ミサ 変ロ長調
<休憩>
02.モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626

ハイドンのミサ曲は名品揃いである。
14曲のうちテレジア・ミサは12番めにあたり、穏やかな曲調で知られる。
なかなか実演で聴く機会がないので貴重な経験。

モーツァルトのレクイエムは言わずと知れた彼の絶筆。

こうやってハイドンとモーツァルトの曲を並べて聴くのもオツなものである。
彼らは年こそ離れていたが、真の友情で結ばれていた。
ハイドンがロンドンへの渡航が決まったとき、モーツァルトは泣いて別れを惜しんだという。
そしてハイドンはロンドンで最愛の友の訃報を受けるのだ。

さて、演奏だが、予想以上と言っては失礼だが、素晴らしかった。
合唱は精緻でありながら迫力がある。根性論みたいな言い方でなんだが、魂のこもった歌唱だ。
オケも技術的な不安が全く無く、安心して聴ける。
指揮も熱のこもったもので、それでいて冷静でもあるのだろう。ホットなだけではないクールさも感じさせる演奏に仕上げていた。

独唱者4人もかなり良い。
アルトは宗教音楽を歌うに相応しい声質で、技術的にも高いものがありそうだ。
テノールは声量もあるし、声に艶もある。ただ、ちょっと一本調子に聴こえなくもない。
バスは深く朗々とした歌声。妙な言い方だが、機動力の高い重戦車のようだ。たぬ〜は気に入ったようだ。

お目当てのソプラノ宮地江奈だが、やはり凄い歌手だよ。
宗教音楽だからか、やや抑え気味に聴こえた。
高音は伸びやかで、決して尖らない。
中低音が涼やかでボーイ・ソプラノふうに響くのだ。
清楚で清廉に徹した歌唱だったと思う。
スーブレット役が似合いそうな可愛らしさは封印していた。

自由席だったので、どこに座るか迷った。今日は彼女の歌が目的だったので、結局最前列下手側に陣取った。
全体を聴くには相応しくないが、彼女の歌を聴くには良かったと思う。
(真ん中ないし後方で聴いてみたかったと思うほど、コーラスとオケの出来が良かった)
ほぼ彼女の正面で声を浴びたという感じだ。大満足。

いいコンサートだった。
立派なテレジア・ミサとレクイエムだった。

終演後、彼女と話をすることができた。
明るいキャラ復活。
今年最大の出来事は宮地江奈との出会いだったかもしれない。
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