2日続けてのマーラー。
今日は6番『悲劇的』。おそらくマーラーの交響曲の中で最も古典的かつ最も斬新。
古典的な様相に反して、預言的な響きに満ちている。無調音楽に飛び込む寸前というふうに思えてしまう。
9番や『大地の歌』がマーラーがもう少し長く生きていたら、多くの修正がされていたであろうことを想像すると、真に完成された交響曲としては6番が最高傑作だと思うのだ。
というのはともかくとして、好きなんだよね、6番。
このオケが上手いことは知っているし、注目の若手女性指揮である吉崎理乃が指揮するということもあり、早々に手配した。
(お気に入りのソプラノ宮地江奈が出演する公演とかぶっていることを知ったのはその後のこと…)
そういえば、文京シビックの大ホールは初めてかもしれない。
行った記憶がない。
吉崎理乃&新日本交響楽団
01.ワーグナー:ジークフリート牧歌
<休憩>
02.マーラー:交響曲 第6番 イ短調『悲劇的』
ジークフリート牧歌は室内オケ用の20分程度の曲。
大仰ではなく穏やかで精密な曲。
それだけに演奏するのは難しいだろうなあ、という印象。
精緻にまとめ上げていたので、やはりこのオケは底力がるのだと思う。
さて、マーラーの『悲劇的』だが、第1楽章の提示部はリピートあり、中間楽章はアンダンテ→スケルツォの順、終楽章のハンマーは2回。
最近はアンダンテ→スケルツォの順番で演奏されることが多くなってきたように思う。ここはスケルツォ→アンダンテの方が個人的には好み。
演奏は小細工無しの直球勝負。終始高いテンションで突っ走った。しかもアンサンブルは精緻で熱量も高い。
金管特にホルンが見事だった。
指揮者とオケが一体となって突き進むさまは時に息苦しくなるような切迫感で襲いかかってくる。
圧巻の演奏だった。
吉崎理乃という人は客観的に曲を捉えて指揮をする人かと思っていたが、今日のマーラーでは曲に入り込んだ熱い指揮ぶりだった。
彼女にとって初めてのマーラーだったそうだ。
重心の低い音楽作りは変わらず、重戦車のような響きをオケから引き出していた。
いい演奏会だった。
大満足だ。
ついつい友の会というものに入会してしまったよ…。
昨日今日、素晴らしいマーラーにどっぷり浸かった2日間だった。
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