これが今年最後のコンサートになるだろう。
今回はステージ裏いわゆるP席を手配した。
初めてである。
どう見えるのか、どう聴こえるのか、一度経験しておくのも良かろう。
と、楽しみにしていたのだが、手違いでP席を含む二階席は使えないとのこと。
普通なら暴れるところだが(笑)、スタッフのお兄さんの対応が非常に誠実で真摯なものだった。こういうのを、ピンチをチャンスに、と言うのだろう。腹が立つどころか、とても良くしてもらったという印象だ。
というわけで、開演前にいろいろあった…。
伊藤心&KプレミアムOBオーケストラ
山田恵里菜:オルガン
01.フンバーディンク:歌劇『ヘンゼルとグレーテル』前奏曲
02.サン=サーンス:アルジェリア組曲
<休憩>
03.サン=サーンス:交響曲 第3番 ハ短調 Op.78
ヘンゼルとグレーテルはワーグナーとR.シュトラウスをつなぐドイツ・オペラの傑作。
オペラの中の美しいメロディーをピックアップした前奏曲は管弦楽曲としても十分成立する。
始まりはホルンの弱音の斉奏。これは難しい。案の定ミストーンが連発する。
それ以外はうまくまとまっていた。
このオペラが大好きなので、前奏曲だけでも実演で聴けたのは嬉しい。
サン=サーンスのアルジェリア組曲はよく知らなかった。
聴いたことがあるとは思うが、よく覚えていない。
なかなかカッコいい曲ではないか。サン=サーンスってカッコいい曲をたくさん書いているよな。
休憩を挟んでメインのオルガン付きのシンフォニー。
まさかもう一度「オルガン付き」を聴くことになるとは思わなかった。
今年四回めである。何度聴いてもカッコいい。やはり大好きだな、この曲。
やはりホルンがね。それにオーボエの出が一瞬遅れたり、いくつかの楽器でミストーンがあったり、まあ、十分な出来とは言えなかったろう。
それでもね、悪い印象はないんだよ。
たぶん一生懸命さが伝わってくるからなのだと思う。
技術だけではない何か、それがあるオケなのだと思う。
ティンパニ含めた打楽器隊は良かったね。
指揮の伊藤心は若い女性。ポニーテールが揺れる指揮姿というのも新鮮であった。
動きが大きく、わかりやすい指揮だと思う。リズム感やテンポ感がしっかりしていて、堅実な音楽作りをしている。
技術をしっかり身に着けて、経験を積めば、良い指揮者になるのではないだろうか。
指揮界に女性が増えているのは良いことだと思う。
さて、オルガン。
重低音が鳴るのはここのオルガンの特性だということがわかった。
今日のオルガニストは端正で品のいい演奏を聴かせる。それでも最後は燃えてくれたので満足だ。
席の変更があったせいで、この前この曲を聴いたときとほぼ同じ席になった。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1990760533&owner_id=3696995
音が天から降ってくるような感覚は前回と同じ。
重低音の音圧は前回の方が圧倒的に凄まじかった。
つまり奏者の個性、あるいは指揮者の解釈によるのだろう。
ただ、前回の石丸由佳はCDを聴いても重低音を強調した演奏になっていたので、彼女の個性なのだろうと思う。
それぞれ個性があるのは良いことだ。
図らずも、楽器と奏者を聴き比べることができて楽しかった。
いろいろ注文を付けたいところはあるが、良いコンサートだった。
ちなみに今日のコンサートは無料。
観客が少なかったのが淋しい。それがいちばん残念だったかな。
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