最近アマオケを聴くことが多いのだが、今日もアマオケ。
やっとかめ室内管弦楽団というオケ。
なんだかギャグのような名前だが、名古屋弁で「久しぶり」という意味なのだそうだ。
指揮者は吉崎理乃(よしざき・あやの)という2001年生まれの若い女性。
実は女性指揮者を聴くのは初めてだ。
吉崎理乃&やっとかめ室内管弦楽団
植田雅朗:バリトン
01.ドヴォルザーク:序曲『謝肉祭』 Op.92
02.マーラー:歌曲集『子供の不思議な角笛』より
・歩哨の夜の歌
・ラインの伝説
・死せる鼓手(
・死せる鼓手(レヴェルゲ)
・塔の中の囚人の歌
・原光
・美しいトランペットの鳴りわたるところ
<休憩>
03.ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 Op.95 『新世界より』
<アンコール>
04.なんだっけかな?
『謝肉祭』は挨拶代わりとしては熱の入った演奏。
なかなか上手いオケだという印象。
わかりやすい指揮ぶりで若々しく溌溂としている。好印象。
一転マーラーでは弱音の響きで聴かせる。
歌の邪魔にならないような指揮ぶりで良いサポートだったのではないだろうか。
バリトンは初め声量に欠けるかと思ったが、曲が進むにつれ、良く響くようになった。
『ラインの伝説』『現光』は通常は女声で歌われるので、珍しいものを聴かせてもらった。後者は『復活』第4楽章に使われている。
『美しいトランペット〜』はマーラー歌曲中の最高傑作だと思う。繊細なオーケストレーションが素晴らしい。歌にも繊細さが求められるのだが、過不足なく表現していたと言えよう。こちらも女声の方が馴染み深いが、男声には男声ならではの味がある。
ただオーケストレーションが繊細なだけにホルンのミスが気になった。
休憩を挟んでメインの『新世界より』。
第1楽章の提示部なしで50分近くかかっていたので、遅めのテンポだったのかもしれない。
とはいえ、だれたところもなくしっかりまとめ上げていた。
鳴らすところは鳴らし、抑えるところは抑え、メリハリのある仕上がりだった。
堅実な演奏ではあったが意外に重心が低くどっしりした印象。恣意的な解釈をせず、安心して聴いていられる。
むしろ新鮮だったとも言える。
ただね、やはりホルンがね。ホルンが難しいのは理解している。
ホルンはオーケストラのキモで、ホルンのレベルが上がるとオーケストラは格段に上手く聴こえるようになる。
そこはこのオケだけでなくプロも含めた日本のオケの課題でもあるので、このオケを責めるのは気の毒と言えよう。
それにしても、この曲カッコいいよな。
どこを取ってもカッコいい。
第3楽章からアタッカで第4楽章に入るところ、鳥肌が立った。
彼女とオケの作る音楽に魅せられていたということだろう。
全体として良いコンサートだった。
十分楽しめたし、アマオケのレベルは相当高いという印象も変わらない。
ただし、フライングに近いブラボーが演奏を台無しにしたことだけが残念だった。
いろいろ物議を醸しているのに未だにいるんだと呆れてしまう。
このやっとかめ室内管弦楽団は過去には今をときめく沖澤のどか氏も何度も指揮している。
今日の吉崎理乃氏もいずれは名指揮者と呼ばれるようになるかもしれない。
そんな期待をしつつ注目していくとしよう。
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