チェロのリサイタルは久しぶり。
真理ちゃんの演奏は定期的に聴いてはいるが、例のトリオが多く、彼女のリサイタル自体が久しぶりだ。
バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、いわゆるドイツ三大Bのプログラムだが、選曲はひとひねり。
遠藤真理:チェロ
三舩優子:ピアノ
01.J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012
02.ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第4番 ハ長調 op.102-1
<休憩>
03.ブラームス(N.ザルター/D.ゲリンガス校訂・編曲):6つの歌曲
04.ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 op.38
<アンコール>
05.オッフェンバック:ジャクリーヌの涙
無伴奏チェロ曲の中でも最高峰とも言えるバッハの無伴奏組曲。その中でも6番が一際難曲なのは今も変わらない。
真理ちゃんをもってしてもやや音が安定しない。仕方あるまい。
それよりもこの曲を選んだ気概を讃えたい。
ベートーヴェンの5曲のチェロ・ソナタの中でも4番はいちばん短い曲。
その代わり密度が高く、含蓄に富む。
彼女のチェロは低音の鳴りがいい。激しくも気高い演奏に心を動かされる。
休憩を挟んで、ブラームスの歌曲の編曲物は思わぬ収穫。
チェロはメロディーを歌うことに特化している。
ブラームスの1番は激しさよりも抒情性重視だったか。
第2楽章のメヌエット風の曲がことに美しい。
ブラームスってロマン派の時代の作曲家だったんだよなあと改めて感じた。
三舩さんのピアノは実演では初めて聴くのだが、いいピアノだった。
とても暖かい音を奏でる。
押しと引きが巧みで懐が深い演奏だった。
デュオとしては理想のピアノだったのではないか。
アンコールはホントにいい曲。
これが聴けたのは嬉しい。
サイン会はフレンドリーな雰囲気。
真理ちゃんと会うのはほぼ一年ぶり。
彼女と出会ってから早15年。しかし真理ちゃん顔ちっさ。
三舩さんも気さくな対応で笑顔が素敵だ。
バーバーのピアノ曲全集、ヴィラ=ロボスやヒナステラやピアソラといったラテン・アメリカのピアノ曲集といった意欲的なアルバムを作っている。(どちらもオススメ)
雨女の真理ちゃんらしく雨の一日だったが、いいコンサートだった。
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