昨年7月に続き、古楽団体レ・ルーチ・アンティーケの地元でのコンサート。
今回は「真夏の夜のあやしい宴」と題されている。
いつもとは一風違うのではないかと楽しみにしていた。
樋口麻理子:歌、ゴシック・ハープ、ハーディガーディ、パーカッション、他
阿部等:リコーダー、ポルタティフオルガン、クルムホルン、パーカッション、他
大喜多陽子:リコーダー、クルムホルン、サズ、中世ギターン、ルネサンスギター、台所道具、他
近藤治夫:バグパイプ、ハーディガーディ、ルネサンスフルート、パイプ&テイバー、他
*** カルミナ・ブラーナから ***
01.我が神殿は台所
02.居酒屋にて
*** フランスの作曲ギョーム・ド・マショーの作品 ***
03.私の終わりは私の始まり
04.高まる気持ちが抑えられない
*** ネーデルランドにちなんだ歌 ***
05.真に高貴な女性(ロハマーの歌の本)
06.タンデルナーケン(アントワープの歌の本)
*** 聖マリアのカンティガ ***
07.ばらの中のバラ
08.聖母マリアの魔物退治
<休憩>
09.鍋釜叩いて袋叩き(フォーヴェル物語より)
*** イングランド民話によるレイヴンズクロフトの作品 ***
10.カエルとネズミの結婚
11.3羽の大ガラス
*** 14世紀 アルス・スブティリオールの音楽 ***
12.私のために音をつけて(アントネッロ・ダ・カゼルタ)
13.煙を燻らすもの(シャンティー写本)
*** 中世の舞曲 ***
14.舞曲 マンフレディーナとロッタ
15.舞曲 サルタレッロ
*** 大団円 ***
16.いいワインが何より(フォーヴェル物語より)
<アンコール>
17.バッカス、ようこそ(カルミナ・ブラーナより)
寸劇仕立ての趣向で、恒例の楽器紹介や曲紹介もなし。
曲の内容は寸劇で表そうという次第。
ジョークを交えて、これがなかなか楽しい。
演奏はいつもながらこなれたもの。
見慣れない楽器をとっかえひっかえ持ち替える姿は毎回驚かされる。
今回は特にリズム処理のユニークな曲が多かった。
特に後半には凄い曲があった。
12は3拍子と2拍子が同時進行する。
15はサルタレッロだが6拍子と7拍子が目まぐるしく交錯する。
13は不協和音がたくさん使われている。14世紀だよ…
異なる拍子が同時進行するというのはプログレにはよく見られる。
特に80年代のキング・クリムゾンが得意としていた。
西洋的な音楽体系というのは多くのものを削ぎ落してしまっているのだと改めて感じた。
ヨーロッパとアラブのハイブリッドだった中世・ルネサンス辺りは変拍子が当たり前だったのだ。
終演後に近藤さんとお話しすることもできた。
いつもよりスリリングだった。
しかしこのユニットのコンサートが楽しいことに変わりはない。
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