久しぶりのコンサートである。
コロナ禍でこんなところにも影響が出てしまっている。
早く普通の状態に戻ってほしいと思うが、これからはコロナと共生していかなければならなくなるのだろう。
さて、みなとみらいの公演が飛んでしまい、パーシモンは12月に延期になったので、ほぼ一年ぶりの東京六人組である。
なんにせよ予定通り行なわれて良かったと思う。
今回も新作がある。
上野由恵:フルート、ピッコロ
荒絵理子:オーボエ
金子平:クラリネット
福士マリ子:ファゴット
福川伸陽:ホルン
三浦友理枝:ピアノ
01.プーランク:六重奏曲 FP100
02.フランセ:恋人たちのたそがれ
<休憩>
03.ダンディ:サラバンドとメヌエット Op.72
04.ラヴェル(磯部周平/編):亡き王女のためのパヴァーヌ
05.ラヴェル(浦壁信二/編):ラ・ヴァルス(所沢ミューズ&アクロス福岡 委嘱)
<アンコール>
06.フランセ:恋人たちのたそがれ、より第3楽章『神経質な若者たち』
いきなりのプーランク。
プーランクは大好きな作曲家だが、その作品の中でも最も好きなのがこの六重奏曲。
その曲を大好きな奏者たちの演奏で聴けるのだから本当に幸せである。
かつてはレ・ヴァン・フランセの演奏が自分にとってのスタンダードだったが、今は東京六人組がスタンダードに替わった。演奏の都度微妙にニュアンスが変化し、常に進化している。
ひとつところに留まることを潔しとしない志の高さを感じる。
『恋人たちのたそがれ』の全曲版も久しぶり。
軽妙洒脱な高度なアンサンブルが楽しめた。
後半は彼らにとっての初演のダンディの曲から。
これはダンディ自身によるこの編成の編曲。
初めて聴いたが、聴きやすい。サラバンドのピアノは左手のみ、メヌエットでは主役のようにピアノが活躍する。
『亡き王女のためのパヴァーヌ』は相変わらず凛とした響きで、だからこそ伝わる哀しみの表現に秀でている。
そしてこのコンサートの目玉の『ラ・ヴァルス』。
ピアノ・ソロ版は超絶技巧の難曲と知られ、友理枝ちゃんの得意な曲でもある。実は技巧派ピアニストでもあるんだよね。そんなところもカッコいい。
さて、この編曲も相当に難しそうだ。
超絶技巧を聴くのも楽しいが、ときに柔らかくときに鋭い管楽器の豊富な色彩パレットにより、世紀末的な頽廃感が漂わせることに成功している。それもアンサンブルが緻密だからこそ。聴きどころ満載の曲に仕上がっている。
ピアノ・パートには左拳での打鍵や多くのグリッサンドが残されている。
今回はチケット発売日を一週ほど間違えてしまい、それならばと敢えて後方の席を手配した。
このホールはすり鉢式なので後ろからでも見るにも聴くにも問題ないのだ。
前でも後ろでもそれぞれの楽しみ方がある。
やはりコンサートは良い。
ライヴな音楽というのは自分の生活の中で重要な部分を占めていることを改めて感じた。
なにはともあれ、無事に終わって良かった。いい一日だった。
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