昨年末のライヴには行けなかったので、今日が久々のチャラン・ポ・ランタン。
ご存じ(ではないか)、歌とアコーディオンの姉妹ユニット。
愉快なカンカンバルカンというバンドを従えての「女たちの120分」と題されたツアー。
東京公演は1800人ほどが収容できる新宿文化センターの大ホール。
チャラン・ポ・ランタン
もも:ヴォーカル
小春:アコーディオン、コーラス
愉快なカンカンバルカン
ごまちゃん:トランペット
とんちゃん:ソプラノ&アルト・サックス、フルート
オカピ:テナー・サックス、フルート
さくらん:ベース
ふーちん:ドラムス
女子ばかり七人という布陣。
ギャルバンでもあり、アコースティック・バンドでもある。
その音楽を風景として喩えるなら、ヨーロッパの石畳の街並みから、場末のキャバレー街まで、ということになろう。
あらゆる音楽のハイブリッド。
とにかくそのハチャメチャ加減がハンパない。
さらにMCはほとんど漫才。
これで演奏が締まらなければただのキワモノだが、実は超絶技巧集団なのである。
演奏はすこぶる上手い。
とにかく楽しい。
人生には良いこともあり悪いこともある。
それらを全て笑い飛ばしてしまうような得体の知れないパワーがあるのだ。
優しいバラードも毒たっぷりの歌も全てがハチャメチャに振り切れている。
『テイラーになれないよ』はテイラーに憧れる女の子を描く。
ここでいうテイラーとはテイラー・スウィフトのことである。
日本でも大人気なテイラーだが、今日のライヴに来た人で彼女のライヴを見たことがある人はどのくらいいただろうか。われわれは見たことがあるぞ、とちょっと自慢をしてみる。
5年前の3月11日の翌日に書かれたという『人生のパレード』が一際心に響く。
これもひとつの応援歌だ。
アンコールでは『Oppai Boogie』と『ムスタファ』で大盛り上がり。
「Oppai」や「Paipai」などという言葉を外で絶叫できることなどこの機会しかないであろう。
120分と題されていたが、本編120分+アンコール40分だった。
その間ほとんど立ちっぱなし。たぬ〜は相当くたびれたようだ。
ももちゃんのヴォーカルは相変わらずの歌唱力。声量もすごいし、過剰なほどの表現力もたいしたものだ。ほとんどファルセットは使わない。
小春姐さんの超絶アコーディオンも聴きもの。べらんめえ調だけど、どこか人の良さを覗かせるMCが素敵だ。アコーディオンは重さ10キロを超える。それを抱えて2時間立ちっぱなしというのも大変だ。ハーモニーを付ける歌唱力もなかなかのもの。ほとんどのレパートリーの作詞作曲を手掛ける。
カンカンバルカンも超絶技巧。
チャラン・ポ・ランタンにはこのブンチャカ・サウンドがよく似合うのだ。
ごまちゃんのトランペットはリリカルでブリリアント。特に中低音の柔らかいながらもパンチの効いた音色がいい。
とんちゃんは非常にメロディアスなソロを吹く。きらびやかな音色も魅力的だ。
オカピはドライな音色でバリバリ吹く。芯が一本通った男前なプレイ。
さくらんは骨太な音のベースを弾く。岩石ベースとも言えよう。それでいて指さばきも軽く、細かなフレーズもこなす。今日はベースの音が抑え気味なミックスだったようでちょっとざんねん。
手数の多いふーちんのドラミングも鳥肌ものだ。ルーディメンツを多用した非常に技巧的なドラミングを聴かせる。硬めにチューニングされたスネアもいい音を出している。大好きなドラマーの一人。
というわけで、楽しいライヴだった。
セットリストはハナっから記憶(あるいは記録)するつもりがなかった。
いずれネット上で拾ってくることにしよう。
ログインしてコメントを確認・投稿する