mixiユーザー(id:3696995)

2015年06月01日21:11

290 view

ルーブル美術館展@国立新美術館

国立新美術館で開催中の「ルーブル美術館展」も今日が最終日。
今日になってようやく行くことができた。休日は激混みで、平日はこのところ休みを取ることができなかった。仕事がひと段落ついたこともあり、休暇を取ることにしたのだ。
風俗画中心だし、普通なら諦めてしまうところだが、フェルメールの作品が来ているとあっては何が何でも行かねばなるまい。

フェルメールに特別思い入れがあるわけではないが、やはりその作品には心を捕えて放さない魅力がある。
それに東京に居ながらにして全点制覇も夢ではないのではないかという気もしてきている。

月曜の昼間だというのになんであんなに混んでいるのだ?
最終日ということもあるのだろうが、入場規制こそしていなかったものの、ゆっくりと見られたものではない。まあ、文句を言う筋合いのものではないが。

とにかくまずフェルメールに直行。
今回来ているのは最高傑作とも言われる『天文学者』。
さすがフェルメールといったところか。
意外なほど混雑していなかったのでじっくり見ることができた。
フェルメールという画家に対してはさほど強い思い入れがあるわけではないが、その作品には抗い難い魅力がある。どんなに長い時間眺めていても飽きることがない、それがフェルメールの絵であろう。精緻な写実技法という点ではほかにも優れた画家はたくさんいる。それなのに何故フェルメールは特別なのか? さりげない日常の風景を描きつつ、その背景に物語を感じさせるのだ。そして物語だけでなく、技巧を凝らして描いたものが何かしら意味を持っているように見えてくる。つまり深読みをしたくなってくるのだ。しかもどこか覗き見をしているような感覚を鑑賞者にもたらす。
そうした点で同時代の作品とは異質なのだろう。
 フォト

その後で最初からのんびり見て回る。

もうひとつの目玉、ティツィアーノの『鏡の前の女』も優れた作品であろう。
ただ、今ひとつ訴えかけてくるものがない。美しいが、意外にタッチが粗い。
これは実物を見なければわからなかったろう。
 フォト

風俗画は文字通りその当時の風俗がわかるので興味深い。
市井の人々どころか、貧しい人たちにも画家たちは目を向けている。
美しい聖母や可愛らしい子どもの絵で知られるムリーリョの『物乞いの少年(蚤を取る少年)』は衝撃的と言えるだろう。当時は問題作だったのではないか。
 フォト

ブーシェの『オダリスク』もさすがの名品。
ふくよかなお尻丸出しの女性ばかりに目が行ってしまいそうだが、背景の精緻なタッチに驚かされる。細部にこだわったからこその名品と言えよう。
 フォト

風景画で知られるコローの作品が数点来ていたが、その中で『身づくろいをする若い娘』と『コローのアトリエ』は素晴らしい作品だった。ことにイーゼルに立てかけられたコローの風景画に見入る女性(おそらく少女)を描いた後者は名品である。女性が右手に持っているのはマンドリンらしい。斜め後ろから描いているので女性の顔はわからない。しかしそのたたずまいから美人であることがわかる。
私は昔からコローの風景画が好きだったのだが、最近はこうした女性を描いた作品にも優れたものが多いことに気付き始めた。
ちなみに、この作品にはほとんど同じ構図でほかに2作品ある。
 フォト フォト

特に印象に残る作品が多かったとは言えないが、これは好みの問題であろう。
なにはともあれ、フェルメールを見逃さずに済んでよかった。
振り返ってみれば、美術館に行ったのは久しぶり…。いかんなあ。

 ※ 本文中の画像はネットで拾ってきたものです。
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年06月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930