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2015年04月16日22:00

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三人の絆

武道館2days、その映像を見るたびにその場にいられなかったことを残念に思う。
もちろんその頃はBABYMETALに関心がなかったのだから仕方がない。
海外ツアーの成功やレディー・ガガの全米ツアーに帯同といったニュース、年末のNHKの特番、Mステライヴへの出演などで彼女たちを知った人も多いだろうから、早いとは言えないが遅くはなかったのかもしれない。

この2daysはおそらく「武道館以前と武道館以降」というふうに言われるであろう転換点となったライヴである。
彼女たちのパフォーマンスはもちろんのこと、神バンドの存在感も大きい。世界に打って出るにはやはり神バンドは不可欠であったろう。

そしてこのライヴは三人の絆の強さにグッとくるものでもある。
初日の『赤い夜』の最後から2曲目の『ヘドバンギャー!!』、YUIMETALがステージから転落するという事故が起こった。聴衆を煽りながら無防備に転落したという。
その後SU-METALとMOAMETALは二人で『ヘドバンギャー!!』をやり遂げている。
YUIとMOAが「ヘドバン、ヘドバン」と煽っているのが途中からMOAの声のみになる。このあたりはライヴCDだとよりリアルに響く。
MOAは無理に笑顔を作っている。
SUは声が上ずっている。ブレスのタイミングが早い。
二人とも明らかに動揺している。胸が張り裂けそうな思いを押し隠しやり遂げた二人のプロ根性は立派だ。彼女たちにはYUIに何が起こったのかわからなかったはずだ。大変なことが起こってしまったということ以外には。
幸いにもYUIは少しのインターバルの後にラストの『イジメ、ダメ、ゼッタイ』で復帰する。
スタンバイするYUIとSUのアイコンタクト、このときのSUが一瞬浮かべた笑みが多くのことを物語る。そしてそれに頷くYUI。
曲が始まると、MOAはまるで泣いているような顔をしている。
YUI本人は何ごともなかったかのようにケロッとした様子でパフォーマンスを続けるが、SUとMOAの安堵感はいかばかりか。
そして最後はMOAがYUIの手を取り観客に「We are BABYMETAL!」と煽りに行く。
感動を呼ぶような演出はない。むしろ見逃してしまうくらいのさりげない仕種だからこそ胸を打たれる。

そして、翌日の『黒い夜』はさらにテンションの高いライヴになっている。

事故は起こってはならない。
その起こってはならないことが起こってしまったことは十分に総括しなければならないことだろう。
YUIが無傷だったことは彼女自身の運動神経の良さや体幹の強さによるものが大きかったにしても、一歩間違えば取り返しのつかないことになっていたかもしれないのだ。

そのことに戦慄する。

そして彼女たちは文字通り命を懸けているのだと改めて感じる。

出番のない曲が少しはあるとはいえ、気の抜けるMCがないような状態で、全力のパフォーマンスをすることがいかに大変なことか。
海外のツアーではその過酷さを物語るショットがいくつもUPされていた。

BABYMETALは規格外である。三人が三人ともそうなのだ。
そして付け加えるなら三人ともアイドルとして最高レベルのルックスだと言い切ってしまおう。

彼女たちの曲はきっちり作り込まれ、ダンスは細かい部分まで考えられている。
どれほど彼女たちに才能があり努力を惜しまないにしても、そう簡単にマスターできるものではあるまい。
そうそう新曲などできるわけがないのだ。
なのに世間では新曲待望論がかまびすしい。
BABYMETALの本質を見極められるなら、理解できるはずだ。
だいたい飽きるということがない。CDを聴いても映像を見てもその都度新たな発見がある。
それに待つのも楽しいではないか。
今は音楽のサイクルが極端に短くなっている。大量生産大量消費、そんな風潮に対するアンチテーゼのようなペースはむしろ好ましく思えるのだ。

SUの歌声に心を震わされ、YUIのダンスに目を奪われ、MOAの笑顔にほっこりさせられる。
そして神バンドの轟音に何故か気持ちが安らぐ。
これは不治の病かもしれない…。
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