mixiユーザー(id:3696995)

2015年03月18日23:23

1043 view

田中彩子@紀尾井ホール

今年に入ってクラシックのコンサートは全て三浦友理枝か上野由恵が絡んだものだった。
ようやく今日が彼女たちのどちらも出演しない初めてのコンサートだった。
コロラトゥーラ・ソプラノの田中彩子のリサイタル。ウィーンで活動している人で、今回が日本での初リサイタルということになるらしい。
昨年秋にアルバムをリリースしていて、「ぶらあぼ」の表紙を飾ったりもしていた。
コロラトゥーラの中でも特に超高音を得意とするハイ・コロラトゥーラということで、かなりの逸材と注目されているようだ。
アルバムはいい出来だと思う。技巧的な曲ばかりでなく、じっくり聴かせる曲も含まれている。
リリース前にYouTubeで動画を見て、きちんと音源を聴く前にチケットを手配していた。

田中彩子:ソプラノ
加藤昌則:ピアノ

01.グローテ:ナイチンゲールの歌
02.フォーレ:愛の歌
03.マイアベーア:影の歌(歌劇『ディノラー』より)
04.シューマン:アラベスク(ピアノ・ソロ)
05.シューベルト:野ばら
06.モーツァルト:すみれ
07.モーツァルト:夜の女王のアリア(歌劇『魔笛』より)
<休憩>
08.ドリーブ:鐘の歌(歌劇『ラクメ』より)
09.ドニゼッティ:さようなら(歌劇『連隊の娘』より)
10.加藤昌則:デュエット(ピアノ・ソロ)
11.メンデルスゾーン:春の歌(ピアノ・ソロ)
12.フロトー:夏の名残の薔薇(歌劇『マルタ』より)
13.ヨハン・シュトラウス二世:春の声
<アンコール>
14.アーン:クローリスへ
15.シューベルト:アヴェ・マリア

涼やかで軽い声だ。
独特の甘やかさのある幸田浩子と比べてもよりサラッとした質感だ。幸田浩子を暖色系とするなら、田中彩子は寒色系と言えそうだ。重い声だとコロラトゥーラにならないので声質が似ているのは当然とも言える。
ちなみに、普通に喋るとアニメ声である。
どんなに高い音でも軽々出しているという感じだ。これだけで聴く価値があると言えよう。
表情も豊かで、多彩な仕種で曲の主人公を演じ切っている。声で聴かせるだけでなく、その姿でも見せる。
なるほど、稀有な歌手であることは間違いない。

コロラトゥーラといえばこれ。夜の女王のアリア。
やはり難曲であるとの思いを新たにしたと同時に、これほど楽そうに歌う人を初めて見た。
ここでは一転して凄みのある表情で魅せる。

『野ばら』や『すみれ』といった曲も新鮮に聴こえた。
技巧的とは言えない有名曲をじっくり聴かせる技量も持っている。

後半の『鐘の歌』と『さようなら』が特に印象に残る。
前者の技巧と後者の表現力、たっぷり酔わせてくれる歌唱だった。
しかし、『鐘の歌』の途中でブラーヴァと叫んだ愚か者がいたよ。しったかぶりの大馬鹿野郎が!

アンコールの『クローリスへ』という曲が良かったなあ。
もちろん『アヴェ・マリア』は言わずもがな。

前半は淡いオレンジの細身のドレス、後半は鮮やかな朱色のドレス。
ジャケット写真どおりの美人さんでした。

実は今夜カミさんは風邪のため欠席。
熱もさることながら咳が出るので自重したようだ。確かにコンサートで咳はつらい。本人もそうだが周りに迷惑をかけてしまうからな。
1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年03月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031