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2014年07月24日20:35

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突然の平日の休み

代休を取るように指導されてしまったので、今日取ることにした。
労働協約云々といったオトナの事情があるのだ。

というわけで銀座のヴァニラ画廊に出かけることにした。
お目当ての子の嫁入りが決まっていなければいいが、とドキドキしつつ…。

個展期間中たまさん不在のときに行くのは初めてだ。
大阪在住のたまさんが画廊に来られる日は限られている。初日とその週末と最終日。
平日の昼間ということもあって静かである。いつも混んでいる状況しか見ていなかったので、新鮮であると同時にこういうのも悪くないと感じた。秘めやかな雰囲気が漂い、飾られた作品もいつもとは違った表情を見せてくれているような気がする。少女たちと秘密の会話を交わすならこういうときがいいのかもしれない。

たまさんの画集は原画の再現性が高い。紙質にもこだわり、非常に丁寧に作られている。
それでも再現しきれていないものも中にはある。サイズを合わせるために若干のトリミングが施されているというのは些細なことで、やはり発色の問題がいちばんだろうか。色合いによっては原画とずいぶん異なることがある。ことに黄色系を再現させるのは難しいようだ。
というわけで、お目当ては画集と比べて最も印象の異なる子だった。

連れて帰りたい子はたくさんいる。
そうは言っても、連れて帰れる子には限りがある。
ひとつの判断材料として、画集(あるいはポストカード)と印象が異なるというのがある。画集で伝わらないものがあるのなら、それこそ原画で持っていたい。もちろん原画の持つオーラのようなものは何物にも代え難い力があるものだが、その揺れ幅が大きければ大きいほど原画を持つ意味があるようにも思うのだ。

前回の個展で連れて帰ったキャンドルナイトの娘もそんな作品だった。いくつか迷った中で最後に決断した理由はそれである。
個展中最大の人気作品であることを知ったのは後のことである。

それはそれとして、たまさんの不在は淋しいが、静かな画廊というのもいいものだ。
しかし、このヴァニラ画廊、移転しても相変わらずアヤシイ。こざっぱりした感はあるし、天井が高く明るくなった。
ただ、ビルから地下二階の画廊まで階段を下りて行かなければならず、古いビルなので階段が狭く急なのだ。さながら地下迷宮に下って行くような感じだ。踊り場には例のガチャガチャもあるし…。一度やってみようと思うのだがなかなか勇気が出ない。
さらに、画廊のスタッフは若い女性ばかり。かえって入りにくいかも?

新しくなったヴァニラには展示室がふたつある。大きいAと小さなB。たいていは別の企画になっている。
今回もAではたまさんの個展、Bでは別の個展が開かれている。
球体関節人形作品である。
先日観たので今日は素通りしてしまったが、図らずも人形作品は飽和状態であることを知らしめる展示となった。もはや磨き抜かれた美しさか突出した個性がないとこの世界で存在感を主張するのは難しい。人形というだけで注目される時代はとうに過ぎている。
10年近く前、東京都現代美術館で球体関節人形展が開かれたころとはずいぶん変わってきているのだ。

個性的であることと、人の心を捉えること。
相通じるようでいて、互いに反するようでもある。
そんなことを思いつつ、アートの難しさに思いを巡らせるのであった。
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