彼女のステージを観たのは何年前になるのだろうか。
二十年以上前になるのだろう。今は無き厚生年金会館。
あのときもピンと張り詰めた緊張感の中、ときおり親密な空気が流れる素敵なライヴだった。
スザンヌ・ヴェガ、NYのシンガーソングライター。
デビュー当時は女性版ボブ・ディランなどと言われることもあった。
そう言われたのも故なきことではない。鋭い洞察力による批判精神が色濃かったからである。
つい先だって久々のアルバムがリリースされたばかり。
度々日本を訪れている。
今回は六本木の「EX THEATER」というライヴハウス。初めて行くところである。
スザンヌ・ヴェガ:ヴォーカル、ギター
ジェリー・レナード:ギター
01.Marlene
02.Caramel
03.The Fool's Complaint
04.Crack In The Wall
05.Jacob And The Angel
06.Small Blue Thing
07.Gypsy
08.Queen And The Soldier
09.Don't Uncork
10.Song Of Stoic
11.Left Of Center
12.Some Journey
13.I Never Wear White
14.Luka
15.Tom's Diner
<Encore>
16.Undetow
17.Horizon
18.Rosemary
後半、何かの代わりに『Blood Makes Noise』だったはず。
まず変わらぬ声にホッとする。
クールでぶっきらぼうなようでいて、どこか無垢で無防備な少女のような声。
もう二十数年変わらぬ声で歌い続けている。
熱唱型ではないので声の衰えが出やすいタイプではないのだろうが、それでも変わらないことに驚きを禁じえない。
懐メロ集になっていないのはさすが。今の時代にも彼女の音楽が十分通じるということでもある。
それでいてかつての名曲を散りばめる。それはファン・サービスというより、昔の曲でも今なおリアリティを持ち続けているからなのだろう。
スザンヌ・ヴェガの曲は決して色褪せない。
彼女が描いた風景は今もなおいろいろなところで繰り広げられている。
大好きな『Gypsy』では涙が出そうになったよ。
編成が小さいのも良かった。
じっくりとその音楽に浸ることができた。
大量生産大量消費、すぐに忘れ去られてしまうような音楽が多い中で、ずっと聴き継がれていくであろう音楽と出会えるのは素晴らしいことである。
そんなことを感じた夜だった。
サインもしっかりもらってきた。
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