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2014年03月02日21:08

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TCP with 三浦友理枝@小金井市民交流センター

チェンバー・フィルハーモニック東京(Tokyo Chamber Philharmonic、略してTCP)の公演にソリストとして招かれたのが三浦友理枝。

彼女のピアノを聴くのは今年初めてである。
それがコンチェルトというのも華やかでいい。
しかもわれわれの地元の小金井に来てくれたのだ。

木村康人&チェンバーフィルハーモニック東京
三浦友理枝:ピアノ

一昨年目黒交響楽団の公演でチャイコフスキーのコンチェルトを弾いたのがきっかけで、そのときの打ち上げで今日の公演が決まったのだという。曲は彼女の希望を聞いてくれたのだそうだ。

01.シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 作品82
<休憩>
02.グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
<アンコール>
03.グリーグ:抒情小曲集より、アリエッタ
<休憩>
04.シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 作品105
<アンコール>
05.グリーグ:2つの悲しき旋律より、過ぎにし春

テーマは北欧なんだね。

お目当てはもちろん友理枝ちゃんの弾くグリーグのコンチェルト。

いきなりピアノの劇的な下降音型から始まる。
まるでシューマンのピアノ協奏曲とは姉妹のような曲である。調性も同じだし。
おそらく友理枝ちゃんに合うだろうなと思っていた。
寒色系の色を多用した水彩画のようなタッチ。硬質なピアノの音が透明な抒情性を際立たせる。彼女は恣意的な解釈をしない。アゴーギクもルバートも控えめである。それなのに個性を感じるのはその極めて美しい音色と、強力だが決して濁らない低音があるからだ。
さりげない歌い回し、凛としたたたずまい。
こうしたロマンティックな曲も上手く弾く。
そして抜群の上手さを聴かせるのが実は第3楽章の舞曲なのである。リズムがきちっとしているから気持ちいい。それでいて煽られるような躍動感にも事欠かない。
それにしてもいい曲だ。

アンコールにはやはりグリーグの小品。これは新譜に収録されるはず。

さて、グリーグを挟むように置かれたシベリウスのシンフォニー。
はからずもシベリウスの難しさを浮き彫りにすることとなってしまった。シベリウスのオーケストレーションはやはりロマン派までのものとは違う。それまでは弦、木管、金管それぞれセクションとしてオーケストレーション施していたのだが、後期ロマン派以降は楽器それぞれ楽器単位でのオーケストレーションになっていく。その典型がマーラーなのだが、オーケストラの規模は違うとはいえ、シベリウスもまたそうしたオーケストレーションを施していた。ゆえにオーケストラの弱点が露わになってしまうのだ。
シベリウスの曲は室内オーケストラでも十分だと思うが、弦の厚みがないぶん粗が目立つという危険もあり、今回はそれがもろに出てしまった感じだ。決して人数が少なかったわけではないのだが。
多くは語らないが、指揮者が踏ん張っても煽ってもオケが反応してくれない、というふうに思えた。
目黒のときはもっと楽しそうに指揮をしていたと思うのだけどなあ…。

ちなみに、目黒のときはこちら。。。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1882132473&owner_id=3696995

ところで、このオケは演奏以前の問題もあるように感じた。
どうにも演奏前のお行儀が良くない。
休憩中にほぼ全員が出てきて、それぞれめいめい好き勝手なところを弾く。最後までさらう姿勢は結構だが、そんな音を聴かされる方はたまったものではない。
アマオケとはいえ、ステージに上がった以上みんなの目にさらされるわけだから、それに相応しい振る舞いをしてほしいと思う。
ちなみに、フライヤーはカッコいい。

女性はみんなめいめい派手なドレスを着ていた。色も形も人それぞれである。
ソリストがいちばんシンプルなドレスだった。
彼女はいつもシンプルなシルエットのドレスである。化粧も濃くなく、髪も後ろで黒いゴムでまとめて前や横は黒いピンで止めただけ。飾り気がなくても美しいのか、飾らないが故に美しいのか、その両方なのだろう。

ま、いろいろ残念なところはあったが、友理枝ちゃんのグリーグが聴けたので良しとするか。
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