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2013年12月14日23:41

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三浦友理枝@山手ゲーテ座

みなとみらい線の元町・中華街駅からアメリカ山公園を抜けて外国人墓地を右手に見て、港の見える丘公園の近くにある岩崎博物館。その中にゲーテ座がある。100人ちょっと入ってしまうといっぱいになってしまうような小さなホールである。ゲーテ座の「ゲーテ」とはドイツの文豪ゲーテによるものではなく、英語のgaiety(ゲイティ:陽気な)による。このあたりのことは以下のHPの説明に詳しく載っている。
http://www.iwasaki.ac.jp/museum/pg214.html

ここでは定期的に1時間程度のコンサートが開かれ、今日はピアニストの三浦友理枝。
彼女はもうレギュラーと言ってもいいくらい何度も出演している。
前回は今年の5月、アメリカ山公園にたくさんの種類のバラが綺麗に咲いていたころである。中でもピエール・ドゥ・ロンサールが咲き乱れていて美しかった。

今年はショパン回帰の年と決めていたようで、彼女の弾くショパンをよく聴いた。
それも今まであまり聴くことのなかったバラード、ポロネーズ、ワルツといったものが多かった。
なので今回もそうした流れに沿ったプログラム。ただし、バラードは全曲を前回に演奏しているので外されたようだ。
というか、舞曲特集なんだな。

01.ショパン:ワルツ第17番 イ短調 kk.��b-11
02.ショパン:ワルツ第10番 ロ短調 作品69-2
03.ショパン:ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1 『子犬』
04.ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 作品64-2
05.ショパン:ワルツ第8番 変イ長調 作品64-3
06.シマノフスキ:4つのポーランド舞曲
07.ショパン:ポロネーズ第3番 イ長調 作品40-1 『軍隊』
08.ショパン:ポロネーズ第7番 変イ長調 作品61 『幻想ポロネーズ』
<アンコール>
09.シベリウス:樅の木 作品75-5

何度も言っている通り彼女の弾くショパンはビターである。
カカオ含有率の高いビターチョコレート。
凛としたたたずまい。それは情緒的に流されない正確なタイム感覚、それに音の粒立ちの良さによる。さらに強靭だが決して重くならない左手の低音によりもたらされる。ゆえに情感を込めてメロディーを弾いても甘くならないのだ。
どれほど激しく鍵盤を叩こうともその音が決してザラつくことはない。激しさと荒っぽさは全く異なるものだということを気付かさせてくれる。

いいショパンだ。
彼女でなければ聴くことのできない個性がある。

そしてシマノフスキ。
もはや日本におけるシマノフスキのスペシャリストと言ってもいいのではないだろうか。
4つのポーランド舞曲は、マズルカ、クラコヴィアク、オベレック、ポロネーズ、からなる。シマノフスキ後期の民族色豊かな曲。やはりハーモニーが独特。本当にユニークな作曲家だと思うし、その曲を積極的に取り上げる彼女には大いに感謝したい。

アンコールには意表を衝いたシベリウス。
初めて聴いたがこれはいい曲だ。深々とした冷たさを感じさせるアプローチも彼女の凛とした音色があってこそ生きる。
ゆったりとしたワルツで、舞曲特集をうまくまとめた。

さて、彼女の演奏を聴くのも今年は今日が最後。
また来年も素晴らしい演奏をたくさん聴かせてくれることだろう。

今年1年ありがとう。よいお年を。
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