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2013年06月28日22:59

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三浦友理枝@所沢市民文化センター アークホール

まったく、平日昼間にリサイタルをやるなよ。。。

所沢市民文化会館センターのアーク・ホール。つまり、大ホール。
「大人のためのワンコインコンサート」、文字通りチケットなしの500円のコンサート。入場時に500円を払うというシステム。
3000人規模の首都圏でも最大級のコンサート・ホールが金曜昼間にどのくらい人で埋まるのか、楽しみなような心配なような…。
スカスカだったら弾く方もガッカリだろうな…。だとしたら、行かねばなるまい。
と思ったら、結構な入りだった。

西武新宿線、所沢と新所沢の間の航空公園という駅から歩いて10分くらいだろうか。
ちなみに航空公園駅ができたのは25年くらい前だったと思う。
西武線沿線に住んでいた頃、夜中に何度か行ったことがある。いや、行くつもりなど全くなかったのだが…。

おっと、そんな話はどうでもいい。。。

今年はショパン回帰の年と定めたらしい。
今回はオール・ショパン・プログラム。

01.ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
02.ショパン:練習曲 ホ長調 作品10-3 『別れの曲』
03.ショパン:練習曲 ハ短調 作品10-12 『革命』
04.ショパン:バラード第1番 ト短調 作品23
05.ショパン:バラード第2番 ヘ長調 作品38
06.ショパン:バラード第3番 変イ長調 作品47
07.ショパン:バラード第4番 ヘ短調 作品52
<アンコール>
08.ショパン:マズルカ 変ロ長調 作品7-1

さすがに先月のゲーテ座のようにバラードの合間にシマノフスキのマズルカを潜ませるということはしなかったか…。

彼女の演奏するショパンはちょいビター。
『幻想即興曲』は左手と右手のバランスが見事。ショパンが意図したリズムのズレを再現した演奏にはなかなかお目にかかれないので、それだけで彼女の演奏を聴く意味がある。
『別れの曲』は左手が効いているために全く甘くならない。ちょっと食傷気味の『別れの曲』もこういう演奏なら大歓迎だ。グッと涙をこらえた哀しみ。
『革命』はその強靭な左手が生きている。タメを効かせつつ劇的な緊張感を演出する。強い打鍵でも音が全く濁らない。

さて、バラード。
続けて聴くと1曲のソナタのようでもある。
やはり1番と4番が充実している。ことにこれといった盛り上がりもないままに進んでいきながら飽きさせない4番は凄い曲だと思う。彼女も磨き抜かれた美音で聴かせる。抑えながらも昂る感情を仄めかせるような表現が魅力的だ。
もちろん1番の劇的な表現も素晴らしい。ことさらおおげさなニュアンスではなく、微妙な情感の移ろいで聴かせる。
2番と3番の穏やかさもとてもいい。音に柔らかさが出ている。技術が安定しているので安心して聴ける。

というわけで、きっちり聴かせる演奏になっていた。

彼女を初めて聴く人も多かったろうと思うが、アイドル的なルックスとは裏腹の実力の持ち主であることを感じたことだろう。

残念だったのは演奏中始終何かしらの物音がしていたこと。
ある程度想定はしていたが、それ以上だった。やはりそこが残念。。。
ローカルだからか、とも思うが、このごろは都心のホールでもそういうことが少なくない。

ま、休みを取って聴きに行った価値は十分あったよ。

さて、次回の「大人のためのワンコインコンサート」は10月12日(土)、ヴァイオリンの南紫音。ま、客のマナーはともかく、これも行く価値アリだ。
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