第三弾はもちろん秋。タイトルも『枯葉』。
シンガーでもありベーシストでもあるニッキ・パロットの四季ジャズ。
もちろん秋にちなんだスタンダードのオンパレード。
情感たっぷりというより、サラッと歌っているので、気軽に楽しむことができる。
ベースの腕も確かで、スウィンギーでオーセンティック。
バックの演奏も見事なもの。企画盤のお気楽さなどこれっぽっちもない立派なジャズ・アルバムである。
それにしてもアコースティック・ベースを弾きながら歌うというのも難しいだろうと思うのだが、難なくやっているように聞こえる。
全14曲のうち、Autumnが付く曲が7曲、Septemberが3曲、
それだけ秋にちなんだスタンダードは多いということなのだろう。
冒頭の『枯葉(Autumn Leaves)』はミドル・テンポでご機嫌。秋だからといって暗くはならない。
聴きものは6曲目の『ローマの秋(Autumn In Rome)』か。リリカルなヨーロッパの風景。
『When October Goes』もいい。
『木の葉の子守唄(Lullaby Of The Leaves)』のベース・ソロも素敵だ。
まあ、どれもが聴きものではあるが。
適度にセンチメンタル。十分にグルーヴィー。
これがなかなか難しい。曲との距離感が絶妙なのだ。
集中して聴こうと思えば饒舌に語りかけてくる。聴き流そうとすれば邪魔にならない。
懐の深い歌手になった。
もはやヴィーナス・レコードの看板シンガーだ。
低音を効かしたハスキー・ヴォイスではなく、甘くならない程度のチャーミングな声。親しみやすいおねえさんという感じ。
メロディーもあまりフェイクしていないので、ジャズはちょっと、という人にもいいのではないだろうか。女性ヴォーカル・ファンにはオススメだ。
秋の夜長に美味い酒とともに楽しみたいアルバムだ。
外に持ち出して聴くのにも都合がいい。
第四弾は11月のリリース。タイトルは『ウィンター・ワンダーランド』だそうだ。
春と夏についてはこちら。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1860968392&owner_id=3696995
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