mixiユーザー(id:3696995)

2012年08月24日11:28

247 view

神々の降臨、ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレイター@クラブ・チッタ(8/23)

では、昨日の夜の部について。
ちなみに、プチ夏休み二日目の午前中は家でまったりしてます。

英国プログレッシヴ・ロックの奥座敷ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレイター(Van Der Graaf Generator、以下VDGG)のライヴ。
場所は川崎のクラブ・チッタ。
25日(土)の日比谷野音でのプログレ・フェスのために来日。で、1日だけ単独公演が企画された。

チケットが届いてみたら最前列だった。。。

プログレ界の裏番と言われたVDGG。
70年代半ばの解散以降、絶対にありえないと言われていた再結成。それを今世紀に入って全盛期のメンバーでやってのけた。しかも懐古趣味的な再結成ではなく今に通じるロックをやるために。

ピーター・ハミル:ヴォーカル、ギター、ピアノ
ヒュー・バントン:オルガン、ベース・ペダル
ガイ・エヴァンス:ドラムス

01.Scorched Earth
02.Your Time Starts Now
03.Flight
04.Lemmings
05.Lifetime
06.Bunsho
07.All That Before
08.Mr. Sands
09.Over The Hill
10.(We Are) Not Here
11.Childlike Faith In Childhood's End
<Encore>
12.Still Life

ぶっ続けで2時間。
新しいレパートリーはもちろんのことVDGGクラシックスも並ぶ。
01、04、11、12が70年代の曲。03はピーターのソロで20分ほどの曲で、バンド・サウンドで生まれ変わった。

複雑な長尺曲も難なく演奏してしまうのはさすがだ。
ピーターの声は衰えを知らない。ときに囁くように、ときにアジるように、そして血管ブチ切れのシャウト。慟哭の詩人は健在である。年を取ったぶん表現が熟成している。かつての美青年は年を取ってもカッコいい。
ヒューのオルガンも絶品。ロック界にオルガンの名手はたくさんいるが、彼のように教会オルガンふうに弾く人はいない。ピーターの奔放な歌詞とメロディーに音楽的論理付けを果たすうえで彼の存在は不可欠である。そこがピーターのソロとVDGGというバンドの違いでもある。ペダルでの複雑なベース・パートを可能にするのは、パイプ・オルガンの名手ゆえだろう。ベース・ペダルによる持続音が鳴る、VDGGは重低音ロックでもあるのだ。
ガイのカッチリとしたドラミングはどうだ。正確すぎるゆえに、全くスイングしない、と言われるが、巧みに空間を捉えた構築的なドラミングもVDGGにはなくてはならないものだ。技巧派であると同時に一音一音の深みがある。大好きなドラマーだ。

彼らはそれぞれのパートですでに神である。

VDGGを生で見ることなどできないだろう。ずっとそう思っていた。
2008年の奇跡の初来日。二階席からだったが、歴史が刻まれた瞬間に立ち会ったような気がしたものだった。
そしてあれから4年、今度は最前列で彼らの雄姿を見た。
これからもVDGGは来日することはあるだろう。しかし、これほど間近で見られることはもうないだろう。

至福の時だった。

本編ラストの『Childlike Faith In Childhood's End』でピーターは会心だったのだろう。途中の一瞬の静寂の後のシャウトで小さなガッツ・ポーズのようなものが見えた。
この曲はVDGGの曲の中でも最も優れたもののひとつだと思う。13分ほどの長尺曲を最初から最後までハイ・テンションで突っ走る。
そして、アンコール…。
『Still Life』は私の最も愛する曲。まさかライヴで聴けるとは、という思いと、ようやくライヴで聴けた、という思いが交錯する。胸が熱くなった。

熟成した音楽性と、相反する先鋭性。
ロックはまだ死んでいない。ロックという音楽が得た表現の多様性をVDGGに見る。
と同時に今の世の中に如何に似非ロックがはびこっているかという現実にも気付かされる。
ロックは確かに死んではいない。しかし、真のロックはいまやマイノリティなのかもしれない。
VDGGが孤高であるということがその証左のように思えてならない。

進化することをやめないVDGGは真の意味でプログレッシヴ。

ま、難しいことはいいか。。。

ずっと昔からいちばん好きなバンドだった。
現在も精力的にライヴをこなし刺激的なアルバムを作り続けているという事実が嬉しい。
そういえばバンドの存続期間は再結成後の方が長くなっている。
サックス&フルートのデヴィッド・ジャクソンの不在は惜しまれるが、VDGGの本質は揺るがない。
ずっと長く活動してもらいたいと思う。後世にロックの素晴らしさを伝えるためにも。

Tシャツやらパンフレットやら、グッズをずいぶん買ってしまった。
「記念だから」とたぬ〜は鷹揚だ。
Tシャツなんて保存用も含めた2枚買っちまっただよ。。。

来年とは言わないから、また近いうちに来てほしい。
3 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2012年08月>
日 月 火 水 木 金 土
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031