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2012年07月23日22:27

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どうだ、動物楽団

そういうのがあるのは知っていたし、すでに長く活動しているのも知っていた。
しかし、どうせ子ども騙しだろうと思っていたのだ。

ズーラシアン・ブラスのことである。
横浜動物園ズーラシアで生まれた金管五重奏。ライオンやトラなど動物のかぶりもので演奏する。
ちなみに、ズーラシアを代表するオカピが指揮者。

この前の土曜、三浦友理枝嬢のレクチャー・コンサートが終わって、たぬ〜が編みぐるみの材料を調達しに行っている間、タワレコをふらふらしていた。
そこで試聴機に入っているの見つけてしまったのだ。
ズーラシアン・フィルハーモニー管弦楽団による『シンフォニック童謡』。
どうやらかぶりものオーケストラがデビューしたらしい。

どんなもんだかね。

なんだよ、おもしろいじゃん。

『森のくまさん、チャイコに出会った。』にぶっ飛んだ。
あの『森のくまさん』のメロディーにチャイコフスキーのメロディーが絡む絡む。くまさんのメロディーの裏で金管が『くるみ割り人形』の行進曲を奏でるかと思えば、『白鳥の湖』の後でくまさんメロディーが哀愁味たっぷりに演奏される。とにかくプッと吹き出してしまいそうになる展開ばかりなのだ。
編曲が巧みだし、演奏も上手いし、とにかくおもしろい。

この1曲でやられた。

家に帰ってからネットで調べてみた。
ズーラシアン・ブラス自体、すでにアルバムを10枚もリリースしていた。それ以外にもスピンオフしたような別ユニットが多数存在する。
弦楽四重奏の弦(つる)うさぎ、フルートとハープのことふえパピヨン、サックス四重奏のサキソフォックス、クラリネット四重奏のクラリキャット、などなど。
こうしたものが合わさって、さらにメンバーを加えてオケになったらしい。
YouTubeやHPにコンサートの動画がUPされているのだが、みんなかぶりもので演奏している。楽しい。そして、なにより演奏が立派なのである。

というわけで、CDを買ってしまったよ。
先述したズーラシアン・フィルの『シンフォニック童謡』と、ついでにズーラシアン・ブラスの『ギャグブラス』。いずれもDVD付き。

前者は共通のテーマに沿った童謡を集めてメドレーにした曲集。
誰もが知っている童謡がシンフォニックに鳴る。しかも、いろいろなところに仕掛けが施されている。たとえば、『うさぎ』(うさぎ、うさぎ、何見て跳ねる)はバッハのシャコンヌ風に変容されている。
仕掛け盛りだくさんなのは先に述べた『森のくまさん』と『どんぐりころころ 〜オケにはまってさあ大変!〜』である。後者は『どんぐりころころ』に『運命』や『新世界より』や『威風堂々』といったたくさんの名曲が絡む。というか、それらの曲の合間にどんぐりが顔を覗かせるという感じ。
そういうブッ飛んだものばかりではないが、童謡というのはいいメロディーが多いな、と改めて感じる1枚でもあった。

後者の『ギャグブラス』はギャグと名付けられているとおり、抱腹絶倒の音楽集。
なにが凄いって、クラシックの名曲にとんでもない曲を合わせてしまう。
たとえば、ベートーヴェンの『英雄』に『てんとう虫のサンバ』、ムソルグスキーの『禿山の一夜』にヤン坊マー坊天気予報の歌、ビゼーの『カルメン』にお菓子のカールのCM音楽、ハンガリー舞曲に『どうしておなかがへるのかな』などなど。
想像もつかない組み合わせだが、それが絶妙に合っている。
うまく考えているなあ、と感心してしまう。
大マジメに遊んでいる。その感覚がいい。
だいたい元ネタの多くは今の子どもは知らんだろうって。

昨晩家で聴いていて、たぬ〜と大笑いしてしまったよ。

もともとズーラシアン・ブラスは子どもために考えられたものだ。
しかし、これはそのまま聴いてもおもしろいのだが、使われている曲を知っていれば知っているほど、より楽しめるという代物だ。
子ども向けと子ども騙しとは全く違うものだということだね。
子どもが楽しいと思うものは大人だって楽しいのだ。
たとえば、優れた絵本や児童小説は、大人が読んだっておもしろい。それと同じ。

彼らはホンモノだ。
結成以来長く続き、多くのユニットが派生し、コンサートホールやライヴハウスで定期的にコンサートを開催する、その事実に納得できた。
子どもたちが興味を持つということももちろんあるだろうし、それが大きいのだろうが、大人が子どもたちに聴かせたい、さらに言うなら、大人たちが聴きたくなるのだ。
だいたい小さな子どもたちが彼らを見たら怖がらないか?
特に弦担当のウサギはちょっとコワイと思うぞ。

録音時は当然かぶりものはナシだろうが、ステージでは大変なことと思う。
素面で(と言うのもどうかとは思うが)演奏するよりも何割か難しくなるのではないか。
なんだかライヴを見たくなっちゃったよ。
CDでも十分に楽しいが、やはり彼ら本来の姿を見なくてはなるまい。
実はたぬ〜はずいぶん前から興味を持っていた。しかし、どうせ子ども騙しだろう、と私が相手にしなかったのだ。不覚である。

7月30日(月)、31日(火)の二日間オペラシティのコンサートホール(!)でコンサートが開かれる。
ブラスと弦うさぎの出演で、両日ともプログラムが異なる。ただし、昼間。。。行けねえよ。
しかも残席僅少だと。
あのトリオ(川久保賜紀・遠藤真理・三浦友理枝)より集客力があるのか…。

9月1日(土)と2日(日)は渋谷Bunkamuraのオーチャード・ホールでコンサートがある。こちらはオーケストラ。
1日はオペラシティでモンポウの長時間コンサートが予定に入っているので、2日に行ってみようかな、なんてことも考えている。
(ちなみに、1日のモンポウは、村治佳織、幸田浩子、遠藤真理、三浦友理枝という豪華出演者)

そして、12月31日はなんと動物楽団総出のジルベスター・コンサートが予定されているそうだ。
場所は所沢市民文化会館。子どものためにもちろん昼間。
これ、マジ、行きたいんですけど。
所沢って意外にうちから近いし。

聴衆の半分は子どもなのだろう。
だから、普通のコンサートとは異なるはずだ。
飽きさせないようドタバタの演出だってあるだろう。
それでも飽きてぐずったり泣いたりする子もいるだろう。
それはいい。
問題は親である。子ども向けというのを、子どもだからなんでも許されると勘違いしてもらっては困る。音楽に触れる場というだけでなく、エチケットを身に付ける場として考えてもらいたいものだと思う。え? そもそも親自体にエチケットが身に付いていないって? う〜ん、そこが問題なんだよね。改まって考えなくても、人に迷惑をかけない、ということを気にしていれば結果としてエチケットが身に付くと思うのだが…。
もっとも、コンサートでイヤな思いをするのは普通のときでも珍しくないわけだが…。

ところで、実は8月5日(日)にタワレコ新宿でインストア・イベントがある。
ズーラシアン・フィルのCDデビューにちなんでだが、来るのはブラスだけのようだ。
サイン会もあるらしい。
どんなサインなのだろうか。。。興味津々。オカピとかスマトラトラとか書くのか?
それにプレゼントもくれるらしい。なんだろう? ズーラシアの割引券だったりして。
その日は予定もないし、行ってみようかな。というより、実は参加券は入手済み。

クラシックを高尚なものと考えている御仁は眉をひそめるかもしれない。
私はそもそもクラシックは高尚だなんてこれっぽっちも思っていないし、だいたいクラシックだけでなく、ジャズやロックも同じように聴く。気に入るかどうか、それだけ。
もっとも、かぶりものナシで夜の時間に大人向けとしてコンサートをやってくれるのがいちばんいいのだが。
プログラムはもちろん同じでいい(というわけにはいかない部分もあるだろうが)。
それでも十分に客は呼べると思うのだが…。
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