昨日のリサイタルの余韻がまだ残っているんだけど…。
ことにあの『夜のガスパール』は驚愕ものだった。思い返しても鳥肌が立つ。
と言いつつも今日はこんな話題で。。。
今月の初めにアース・ウィンド・アンド・ファイア(Earth Wind & Fire、以下EW&F)のアルバムがBlu-spec仕様で再発された。懐かしくなって気弱な大人買いをした。全て買うほど余裕がなく、気に入っていたアルバムをとりあえずゲットというわけだ。
人気アルバムはすぐに完売しそうだったので、発売日に買ったよ。。。
ディスコ・ブームに乗ってというか、火付け役として一世を風靡した。とにかくあの時代(70年代末から80年代初頭)、EW&Fは時代のトレンドだったのだ。
熱心な聴き手ではなかった。ただ、とにかく街中でよくかかっていたし、友だちの家に行けば有無を言わさず聴かされたものである。
体で感じる音楽というのが新鮮で、結局LPを何枚か買うことになってしまった。
ジェネシス(Genesis、英国プログレを代表するグループ)が『Abacab』というアルバムの『No Reply At All』という曲でEW&Fのホーン・セクションをゲストに招いたことで彼らをより近しい存在に感じた。ジェネシスが時流を見定め著しく音楽性を変化させた頃で、EW&Fへの接近はそれを象徴する出来事でもあった。
やがて、フィル・コリンズ(ジェネシスのヴォーカル兼ドラム)がフィリップ・ベイリー(EW&Fのファルセットの綺麗なヴォーカル)と共演することになる。当時MTVで盛んに流れていたから、記憶に残っている人も多いだろうと思う。
改めて聴いてみると懐かしさと同時に、決して古びていない音楽を感じる。
もともとファンク・バンドだったこともあって演奏能力は抜群だ。
バンド・アンサンブルもヴォーカル・アンサンブルも素晴らしい。あの時代にこれほど高度な音楽があたりまえのように聴かれていたのだから、実に恐ろしい時代である。
『宇宙のファンタジー』とか『ブギー・ワンダーランド』とか『レッツ・グルーヴ』なんかは永遠の名曲と言えよう。『レッツ・グルーヴ』を聴いてヴォコーダーが欲しくなったっけなあ。
歌詞世界は屈折感がなくあっけらかんとしたものなのだが、こういうのも悪くない。楽天的な音楽とよく合っている。
こういう音楽ばかりでは困ってしまうが、たまにはいいものである。
しかし、黒人のファルセットは美しいね。フィリップ・ベイリーが特別なのかもしれないが、コーラスも綺麗だ。
もちろん看板のホーンもド迫力。シンセを使おうがヴォコーダーを使おうが、EW&Fのウリはやっぱりホーン・セクションなんだよね。なので、後年のホーンを排除したEW&Fには何か淋しいものを感じた記憶がある。
今回ゲットしたのは以下の連続した6枚。カッコ内は邦題。
・Spirit(魂)、1976
・All 'N All(太陽神)、1977、写真左
・I Am(黙示録)、1979、写真中央
・Faces、1980
・Raise!(天空の女神)、1981、写真右
・Powerlight(創世記)、1983
神話的な邦題が付けられていて当時はカッコよく思えたものだったが…。
当時の彼らの自信が窺えるかのような確信を突いたシンプルな原題とはずいぶん違うよな。。。
彼らのアルバムは全て揃えたい気もする。
『Spirit』より前のファンクっぽい頃もよかったんだよな。
『Powerlight』の後はホーンを捨てるという暴挙に出るのだが、今聴いたらどうだろうか…。
何はともあれ、上記6枚は掛け値なしの名盤だと思う。
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