mixiユーザー(id:3696995)

2012年03月01日23:09

275 view

ミレニアム

話題の本『ミレニアム』を読み終えた。(ハヤカワ文庫)
三部構成、それぞれが文庫で上下巻。つまり全6巻という大作である。
作者はスウェーデンのスティーグ・ラーソン。元ジャーナリストであるらしい。
第1部『ドラゴン・タトゥーの女』、第2部『火と戯れる女』、第3部『眠れる女と狂卓の騎士』。
『ドラゴン・タトゥーの女』は映画化され現在公開中である。

まあ、ひとことで言うならおもしろかった。

ミステリーのあらゆる要素が詰め込まれている。
主人公は雑誌ミレニアムのジャーナリスト、ミカエル・ブルムクヴィスト。そしてヒロインはフリーの調査員にして凄腕ハッカーのリスベット・サランデル。ドラゴン・タトゥーの女というのは彼女のことである。
ほかにも様々な人物が登場してきて、いい奴も悪い奴もみんな生き生きと描かれている。
第1部は独立した話と言えるが、第2部と第3部はひとつの継続した話になっているので、少なくともここは一気読みをオススメしたい。

何を書いてもネタバレになってしまいそうなので、多くを書くのはやめておく。
難点はスウェーデンの地理に疎いので場所の距離感のイメージが掴みにくいこと(地図はついているが…)、それにスウェーデン人の名前に馴染みがないので覚えにくいこと、くらいだろうか。
もっとも、いずれも気にならない程度だが。

ヒロインらしからぬリスベットの人物造形も見事。
女性にもてすぎの感がなくもないが、ミカエルにも好感が持てる。

実はこの後に第4部、第5部と続くプランもあったらしい。
確かに未解決の謎や伏線も見受けられる。
しかし、作者スティーグ・ラーソンの急逝によりそれらを読むことはできなくなってしまった。
残念ではあるが、第3部までで十分重量級のミステリーである。話自体はキッチリ完結しているので、消化不良感は全くない。

最近は世評の高さに手に取ってみたものの期待はずれだった、ということが多い。
しかし、この『ミレニアム』三部作は間違いなく傑作だと思う。
人によっては嫌悪感を抱く部分がないこともないだろうが、こればかりは仕方がない。作品全体を通してのテーマを考えると、必然性が感じられるのではないかと思う。

まあ、なんにしても寝不足必至のおもしろさである。
0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2012年03月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031