悩みなんてない、と昨日の日記に書いておきながら悩んでいる話題で恐縮である。
もっともおいらの悩みなんてたかが知れている。
ミャスコフスキーという作曲家をご存じだろうか。
ロシア(ソ連)の人で、あのプロコフィエフとは生涯の親友だったという。
何より知られているのは交響曲を27曲も書いたことである。さらに27曲も書いたにも関わらず、有名曲が1曲もない。演奏会のプログラムに乗ることはほとんどない。CDの録音もほとんどない。
もっとも本国ロシアの状況は知らないが…。
かくいう私もほとんど知らない。
大昔、FMを録音したことがあって、なんだかおもしろい曲だなあ、緩徐楽章のメロディーが綺麗だなあ、と思ったことを覚えている。ただし、何番だったかはすっかり忘れた。
実はその交響曲全集のCDが市場に出回っているのだ。
巷では「人類史上最初で最後の全集」という評判である。
つまり、今後新しい全集が出ることはないだろう、ということだ。そのくらいないがしろにされている交響曲たちなのである。
振っているのはロシアの大指揮者エフゲニー・スヴェトラーノフ。
スヴェトラーノフというとNHK交響団員からの信頼の厚かった指揮者と伝えられている。スケールが大きく、大味なようでありながら、繊細さも併せ持つという音楽家だった。(過去形で言わなければならないのが残念)
70年代末、ショスタコーヴィチの5番の録音を聴いてとても感心した覚えがある。ショスタコーヴィチの本音に近づいた演奏のように思えたものだった。
そのスヴェトラーノフが私財も投入して取り組んだのがミャスコフスキーの全集録音だったのだそうだ。
伊達や酔狂ではなく、音楽的な価値を認めてのものだろう。オレがやらねば誰がやる、くらいの覚悟だったと思うのだ。
それに、知られている曲ばかりがいい曲とは限らない。
たいして知られていないものの中からいい曲を見つけるというのも楽しいものである。
もしかするとミャスコフスキーの27曲は大鉱脈かもしれないぞ、と。
かつてはその全集盤は\40,000くらいしたそうである。
それが廉価盤として出て、流通価格は1/5程度か。もちろん海外盤だが。
しかし、出てからずいぶん経つので、市場からは消えつつあるようだ。
今が決めどきか…。
実はずいぶん長いこと悩んでいるのだ。
ヴィラ=ロボスの交響曲全集なんていうのもいいな、なんて思ったりもする。
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