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2010年11月25日22:10

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アウラのクリスマス・アルバム

アウラのクリスマス・アルバム『Carol』がリリースされた。
ご存じ女性5人のアカペラグループ。アルバムとしては5枚目にあたる。

過去のクリスマス・コンサートで披露された曲も多く、アウラ発足時のコンセプトである「歌い込んでグレードを上げた後にレコーディングする」というコンセプトに結果的に近いものになった。
また、過去のアルバムジャケットはメンバーの写真が使われていたのだが、今回はアール・ヌーヴォー風のイラストになっている。やはり特別なアルバムという位置付けなのかもしれない。

ずいぶん前のことになるが、プロデューサーは「特定の時期にしか聴かれないようなアルバムは作りたくない」というようなことを言っていた。それなのに作ったということはそれなりの理由があるのだろう。それはいずれ明らかになるのかもしれない。
ちなみに、その話題が出たのは別のアーティストの話をしていたときで、おそらくアウラのメンバーがようやく集まり始めたくらいの頃だったのではないかと想像している。

いきさつはどうあれ、これはなかなか優れたクリスマス・アルバムである。
女声アカペラというもの自体がクリスマスに相応しいとも言えるのだが、キャロルを中心にした選曲で本来のクリスマスのあり方というものを思い出させてくれる。
祝祭的な雰囲気よりも、しっとりとしたたたずまいである。
さらに、アウラは原語で歌うことが多く、耳馴染みの曲も一風変わって聴こえるのが新鮮だ。

どの曲もいいのだが、中でも『コヴェントリー・キャロル』が素晴らしい。
奇跡の子の誕生を恐れたヘロデ王が幼児虐殺を行なった時代、虐殺から逃れるために幼子を寝静まらせるための子守歌と言える。哀切極まりないメロディーが印象的だ。
イエスの誕生の陰にはこうした「闇」もあったのである。この曲の存在がアルバムを引き締めていると思う。

今はこの曲がさらに胸に沁みる。
子守歌が鎮魂歌のように聴こえるのだ。あの子を亡くしてまだ日が浅いからかもしれない。
実はクリスマス・アルバムをサイン付きでプレゼントしようと思っていたんだよな…。

先週末のイベントからアウラのクリスマス・シリーズが始まっている。
喪に服すつもりもあって、先週は自重したが、今週末からは聴きに行く予定。病気療養中だった畠山真央も一年ぶりに復帰し、元気な歌声を聴かせてくれているらしい。

レディも一緒に聴くか? 気付かれないように降りておいで。
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