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2026年09月10日16:08

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「生徒の学習到達度調査」Programme for International Student Assessment (PISA) を読みました

「生徒の学習到達度調査」Programme for International Student Assessment (PISA) を読みました。
広く報道されているところで、先進国が加盟する国際機関である経済開発協力機構(OECD)により、昨年2025年に実施されたPISA2025の結果が Volume �気世韻覆�らリポートされています。もちろん、pdfの報告書もアップロードされています。文部科学省の国立教育政策研究所(NIER)のサイトでも見ることが出来ます。PISA では、理科、数学、国語のテストにより学習到達度を見ようとするものですが、PISA 2025 に関しては特に理科の分野に重点が置かれています。ただ、私の専門外ですので、大雑把に全体像を見ておきたいと思います。まず、表紙画像とリポートのpp.44-45に全体的な結果を取りまとめた Infographic 1. PISA 2025 key results をがさつに結合したのが下の画像です。
Infographicには、いくつかのグラフが示されていますので、私が注目したものをいくつか取り上げておきます。第1に、最初のページの最初のグラフ、左上のグラフのタイトルが Science, readin and mathematics performance has fallen for over a decade となっていて、理科も国語も数学も今世紀に入ってから10年以上に渡って学力が低下していることが強調されています。第2に、最初のページの左下のグラフのタイトルがHow frequency of AI use is linked to performance となっており、AIを保持的に使う方が成績がよくなることが示されています。次のページの右上のグラフは Bullying is linked to lower student performance というタイトルであり、当然ながら、いじめが成績を悪化させている可能性が示唆されています。逆に、そのすぐ下のグラフは Parental interest in schooling is linked to higher student performance というタイトルとなっていて、親の考えが成績に及ぼる影響も見逃されていません。

もちろん、日本のカントリーノートも明らかにされていて、pdfのリポートもアップロードされています。そのリポートの Figure 2. Trends in performance in science, mathematics and reading では、OECD加盟国全体ではスコアが悪化している一方で、日本の場合は理科、数学、国語ともそれほどスコアは悪化していない、という結果が示されています。
日本人のスキルないし能力として、私は結果のスコアの値が気になるのですが、日本人一般が気にするのは世界あるいは先進国中での順位です。国立教育政策研究所「OECD生徒の学習到達度調査2022年調査(PISA2022)のポイント」p.6 には PISA2025 3分野の平均得点の国際比較 のテーブルが示されています。日本の生徒の学習到達度の順位は先進国の中ではトップといえますが、すでに、北京・上海などの中国都市部、シンガポールなどの方がOECD加盟国よりも高スコアを残していることが同時に理解できます。

最後に、いつも感じる私の疑問です。この結果を見ても、15歳時点で生徒の学習到達度は先進国ではトップですし、中国やシンガポールなどのアジアのいくつかの国を含めてもトップクラスといえます。では、生産性本部による「労働生産性の国際比較2025」で「日本の時間当たり労働生産性は、60.1ドル(5,720円)。OECD加盟38カ国中28位。」とか、「日本の一人当たり労働生産性は、98,344ドル(935万円)。OECD加盟38カ国中29位。」とかという結果が出ているのはどうしてか、という疑問です。統計を恣意的に操作して誤った結果を示している可能性を排除すれば、15歳以降の教育、特に私の所属する大学などにおける高等教育に問題があるのか、それとも、企業に就職してからの経営に問題があるのか、という理由が考えられます。果たしてどちらなのでしょうか?


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