黒猫ドラネコ『参政党と大陰謀論時代』(文春新書)を読みました。
著者は、ウェブライターであり、「スピリチュアルビジネス、疑似科学・偽医療、反ワクチン、陰謀論、デマなど胡散臭いものをウォッチしている」と本書では紹介されています。私は初読の著者でしたが、広い意味でのジャーナリストではないか、と想像しています。
本書はタイトル通りに、参政党をウォッチした結果が報告されています。ただ、かなりリアルに偏っていて、集会やデモなんかには著者が参加しているようですが、SNSや動画配信サイトなどのネット情報に関しては、なぜか、ほとんど取り上げられていません。
本書では、参政党の前身ではないとしても、ひとつの源流をなす反ワクチン運動を先導した神真都Qから第1章を説き起こしています。はい、私は神真都Qについては聞いたこともなく、本書を読むまでまったく知りませんでした。
第2章では、参政党が政党となり、反ワクチンやスピリチュアル系の陰謀論などを展開するようになった経緯などを報告しています。政党内部での粛清めいた幹部交代や人事などの軋轢を後づけた後、現在の神谷代表体制、本書では「独裁」という言葉も使っている体制の確立を報告し、第3章では国政選挙での議席獲得、第4章では反ワクチンから省庁解体、排外主義などを広く報告しています。
私は参政党とはかなり真逆な政治経済的なスタンスですので、まったく関知しなかったのですが、、参政党はN党やつばさの党とは対立関係にあるようです。繰返しになりますが、私のようなスタンスの者から見れば、参政党や保守党やN党、つばさの党などはおんなじように見えて、十把一絡げに論じてしまうところがありました。
いろいろとこの年齢に達しても知らないことの多い私には、情報を提供したり、あるいは、認識を正しくしてくれる読書であったと感謝しています。
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