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2026年07月27日07:57

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"The Rise of the Chinese Communist Party" を読みました

"The Rise of the Chinese Communist Party" を読みました。1940年代における中国共産党の台頭に関する論文であり、共産党の勢力伸長は日本による占領地で進んだ、という結論を導いています。
空間回帰不連続デザイン(spatial regression discontinuity design)という因果推論の手法を用いて分析をしています。この論文によれば、中級から上級の党幹部、草の根の党組織、ゲリラ基地(middle- to upper-rank party cadres, grassroots party organization, and guerrilla bases)など複数の尺度を用いると、1940年代に日本軍に占領された地域で中国共産党の勢力が著しく拡大していたことが結論されています。その因果経路のひとつは、民間人の死傷者数や強姦事件を被害の代理変数として用いると、戦争の苦しみによって煽られた強い反日感情が中国共産党への支持を支えた(support for the CCP was fueled by a strong anti-Japanese sentiment spurred by war suffering, using civilian casualties and rape cases as proxies for the harm inflicted)、ということらしいです。
この点をもっともよく示しているのは、論文の Figure 5. Fitted values from a local linear regression of the density of CCP cadres, a dummy variable indicator of party committees, and size of guerrilla bases であり、繰返しになりますが、空間回帰不連続デザインという因果推論の手法を用いています。Figure 5 の左のパネルから順に、中国共産党幹部密度、党委員会を示すダミー変数、ゲリラ基地の規模、のそれぞれを独立変数とする局所線形回帰分析による適合値(fitted values from a local linear regression of the density)を示しています。3つのパネルで不連続性が示されています。各パネルにおいて、縦軸のゼロの左側は1940年の日本による占領境界線の外側、右側は占領境界線の内側の地域に対応しています。なお、ついでに見ておくべきは Figure 3 であり、日本占領地域(JOA: Japanese Occupied Area)の境界が示されています。
何度も繰り返しますが、空間回帰不連続デザイン(spatial regression discontinuity design)という因果推論の手法については、それほど深い理解は私自身は持ち合わせません。しかし、日本が占領していた地域で中国共産党がいくつかの指標で見て台頭を果たした、というのは、いかにもありそうな気がしてなりません。

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