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2026年07月18日08:02

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凪良ゆうほか『本屋さんのある街で』(文春文庫)を読みました

凪良ゆうほか『本屋さんのある街で』(文春文庫)を読みました。
著者の小説家5人によるアンソロジーです。タイトル通りに、本屋さんにまつわる短編5話が収録されています。
収録順に、まず、瀬尾まいこ「続きは書店で」の主人公は『強運の持ち主』のルイーズ吉田です。ルイーズのもとに書店でのアルバイトが自分に向いているかどうかの占いを願って、大学1年生の菅原くんが来ます。でも、そのバイト先というのが、ルイーズと同じショッピングセンターの上階にあり、閉店間際の本屋さんだったりします。
一穂ミチ「歌うように生きて」では、主人公の鈴森潤が大学生だったころの2016年に飲み会で劉陸海と出会い、「桜を見に行きませんか」と誘われて皇居の乾通りの一般公開に出かけるところから始まります。2017年には主人公は就職し、作家を担当する編集者となっていますが、2019年には劉陸海はスパイとして逮捕されてしまいます。少し本屋さんとは関係薄いかも、です。
坂木司「手に取って見てみろよ」では、主人公の浅井宏海が職場恋愛で結婚まで考えた恋人に書店の前でふられて、ショックの勢いで会社も辞職して、大学時代の友人の高木とともに高木のルーツのある岡山に向かい、書店の雇われ店長になります。
凪良ゆう「小鳥たち」では、40代半ばで子どもが出来ずに離婚した佐々木一葉は都心から電車で1時間半ほどの実家に戻ります。実家は父が経営する書店であり、改装して喫茶部門を併設すると中学生のころの憧れの同級生が訪ねてきたりします。
三浦しをん「見晴らし書店の一日」では、主人公の前田花布は会社の同僚のチャラ男と失恋し、曽祖父が東京西部の郊外で始めた「見晴らし書店」に戻り、祖母と両親とともに書店で働いています。頼りになるパートさんと学生バイトに支えられて、個性ゆたかな常連客も多く、家族の間の温かいやり取りや常連をはじめとする地域での交流などが描き出されています。
最後に、私は本屋さんが好きです。ひょっとしたら、図書館はもっと好きかもしれませんが、ネット書店ではなく、地域のリアルな書店が好きです。いつも、私は学生諸君にいっているところでは、「ネット書店では必ず欲しい本が見つかる。でも、リアルの書店(あるいは、図書館)では、実際に見るまで欲しいとは思わなかったけど、気にかかる本がいっぱい置いてある」と、はい、実は、私が今の立命館大学に赴任した2020年には、大学から最寄りの鉄道駅には書店がありませんでした。ようやく、2-3年前に最寄りのJRの鉄道駅近くに開店しましたが、キャンパスにある生協の書店だけでなく、大学近くには本屋さんが必要です。ホントは、古本屋もあった方がいいのですが、ムリはいいません。

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